2016年 ザ・プレーヤーズ選手権

逆目のバミューダ芝 “第5のメジャー”奪取へ松山英樹が対策

2016/05/12 07:53
総合力が問われるTPCソーグラス。松山英樹は開幕前日にアウト9ホールを回った

米国男子ツアーのフラッグシップイベント「ザ・プレーヤーズ選手権」は12日、フロリダ州のTPCソーグラスで開幕する。3年連続の出場となる松山英樹は開幕前日の11日、アウトの9ホールを回って最終コースチェック。練習ラウンドは10日のイン9ホールと合わせて最小限にとどめ、ドライビングレジ、チッピングエリアでの練習に時間を割いて“第5のメジャー”に臨む。

逆目のバミューダ芝からのアプローチ。米ツアーに本格参戦して以来、松山が頭を悩ませてきたシチュエーションが、ここには多く存在する。PGAツアー本部が隣接する18ホールは、全体の地形こそフラットながら、フェアウェイが絞られた風の舞う林間コース。

「ティショットもフェアウェイ行かないとしんどい。アイアンもしっかりグリーンを捕らえないといけない」と言うが、そう思い通りにいくとは考えていない。「あまり好きな芝ではないけれど、逆目にさえ行かなければ。ショットを外す位置も警戒しないといけない。砲台グリーンが多いので、逆目から上げるアプローチになると難しい」とピンチを想定し、グリーン周りのあらゆる箇所から、ウェッジ、ときにはパターでアプローチ練習を繰り返した。

前年大会は初日に「67」をマークし、4人が並ぶトップでスタートしたが「首位から出たという感じは、あまりなかった。調子の問題で」。2日目にノーバーディ、2ボギーとスコアを落として後退した。ことしも現段階では「優勝争いに絡める状態だったらいいんですけど…」と語る状態だ。

とはいえ「ドライバーは練習して少しずつ良くなっている」と復調に手ごたえを感じる材料もある。アイアンは10日の練習ラウンドでは以前の「スリクソン Z945」に戻したが、この日は前週の4日間で握った「スリクソン Z765」でプレーした。「同じもので行くと思います」と、ニューモデルで2試合目となる実戦になる見通し。一定の好感触がある証だろう。(フロリダ州ジャクソンビル/桂川洋一)

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