2015年 全英オープン

富村真治、高山忠洋は3打及ばず予選落ち

2015/07/19 07:45
沖縄出身の24歳。富村真治のメジャー初挑戦は悔しい経験に

スコットランドのセントアンドリュース・オールドコースで開催中の「全英オープン」3日目。日没サスペンデッドで持ち越した前日の第2ラウンド未消化分をプレーした富村真治高山忠洋はともに3オーバーの107位で決勝ラウンドに進めなかった。

松山英樹を除く他の日本勢5人は、前日のうちに36ホールを終えて予選落ちが確定的となっていた。富村は、前日から持ち越した終盤3ホールで2打伸ばせば、初出場のメジャーで決勝進出となったが、17番で第2打を2Iで狙った積極策が裏目に出てダブルボギー。「バーディが必須だったので、2打目はライが難しかったが仕方ない。パーでもダボでもカットラインには届かなかった」

最終18番のバーディフィニッシュにも「悔しいですね」と肩を落とした。松山は東北福祉大の1学年後輩。練習ラウンドもともにし「初日にパッティングが悪かったが、修正能力が高い。強いですね」と米ツアートップ選手の力を実感した。「やっていたことが正しかったと実感できたのは嬉しい」という。「今まで以上に努力をしないと。自分が思っていたより世界は速く進んでいる。それを肌で感じた。海外挑戦したいと強く思っている。欧州でも行けるなら行きたい」。敗れはしたが、24歳にとっては価値ある3日間だったはずだ。

一方の高山はこの日、10時間半の中断を呼んだ強風の影響を最も受けた11番(パー3)のグリーンを体感した。午後7時、再開時のスタートホールで「風で立っていられないし、寒かった。アゲンストの風を受けると目が乾いて、開けられなかった」という状況。「いままでにない経験だった。パットを打つのに5分くらいかかった」

同組でプレーしたブルックス・ケプカジョン・センデン(オーストラリア)はともに米ツアーで活躍中。ツアー屈指の飛ばし屋として売り出し中のケプカについて「大きいのもあるが、体幹の強さがスゴイ」と、ショットを打った後も強風にあおられない力強さを目の当たりにした。「世界で戦うことのできるハートの強さもつけないといけない」と高山。帰国後に再開する日本ツアーでの戦いの力にしたい。(スコットランド・セントアンドリュース/桂川洋一)

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