驚異のストレブ ウェッジでパットして5バーディ
2015/07/06 09:15
米国男子ツアー「ザ・グリーンブライアークラシック」で、プレーオフで惜敗して2位に終わったロバート・ストレブだが、そのサンデーバックナインは驚異的だった。
9番グリーンを終え、パターをキャディバッグのそばに「軽く投げた」というストレブだが、バッグの底に当たった衝撃でヘッド付近がポキリと折れた。ルール上、通常のプレー中以外で破損したクラブは、そのラウンド中は使うことも取り替えることも許されない。
「だから、一番真っ直ぐなクラブを使おうと考えて56度のウェッジを選んだ。それで、ウェッジの刃で、できるだけ球の真ん中を打とうと心掛けた」
直後の10番はタップインバーディ。続く11番で1.2m、13番では8m!さらに16番では3mのバーディパットをウェッジで沈めた。単独首位も見えた17番では、7.5mからファーストパット(ウェッジ)が強めに入り、3パット(ウェッジ)のボギーとしたが、最終18番でも1.5mをカップに沈めて4アンダー「32」を叩きだし、プレーオフへと進出。「自分でも驚いたけど、うまくいったみたいだね」とストレブは振り返った。
プレーオフでは代替パターの投入が認められたが、その1ホール目の18番でティショットをグリーン奧に外し、アプローチをしたところで、ダニー・リーがバーディを奪って敗退が決定した。
それでも、「期待以上のラウンドになったから、ハッピーだよ。プレーオフはもう少し違うようにできたら良かったけど、2人が素晴らしいバーディパットを沈めたからね」とストレブ。優勝したリーに負けないくらい、見ているものに強烈な印象を残したことは間違いない。(ウェストバージニア州ホワイトサルファースプリング/今岡涼太)