2015年 RBCヘリテージ

ジョーダン・スピースについて知るべき19のこと

2015/04/15 07:47

2014年4月 米国ゴルフダイジェスト(電子版)

マスターズで優勝を飾ったスピースは恒例のメディアツアーでグリーンジャケットを着てニューヨークを訪問した(Jeff Zelevansky/Getty Images)

2015年の「マスターズ」でメジャー初制覇を遂げたジョーダン・スピース。通算18アンダーでの優勝は、1997年にタイガー・ウッズが記録した72ホールの最少スコアに並ぶ記録的な勝利だった。テキサス大時代にプロ転向し、破竹の勢いでグリーンジャケットを羽織った21歳を彩るエピソードを、米国ゴルフダイジェスト(電子版)が公開した。

1.成功の原動力は家族
ジョーダンの兄、スティーブンはブラウン大学のバスケットボール部で活躍する選手。昨年は1試合平均10得点を記録した。ジョーダンは7歳下の妹、エリーが生まれつきハンディキャップを持っていたことから、サポートが必要な子供たちのために「ジョーダン・スピース・チャリティ基金」を立ち上げている。

2.教科書にはないスイングだが機能的
コーチのキャメロン・マコーミックの言葉を借りると、スピースのスイングは「一般的ではないが機能的」な例のひとつだという。彼が好むオーバーラッピンググリップは変則的で、インパクト時の左腕のポジションはゴルフコーチたちが指導するようなものではないだろう。だが、上手い。

3.若くしての成功を約束された名前
「スピース」という苗字は中世のドイツ語で「successful(成功)」、「speedy(素早い)」という意味。ジョーダンは瞬く間に世界のゴルフのトップ界に上り詰め、マスターズの優勝で世界ランク2位に浮上した。

優勝を決めた直後、スピースは彼女のアニー・ベレットさんとハグ(Ezra Shaw/Getty Images)

4.彼女とは高校時代からの交際
ガールフレンドのアニー・ベレットはダラスの高校時代から一緒。アニーはこの冬にテキサス工科大を卒業し、ダラスのファーストティ(米国ゴルフ団体が支援するジュニアゴルフの育成プログラム)で働いている。ジョーダンがオーガスタナショナルGCやライダーカップ、プレジデンツカップでプレーしていた時にはテレビに映っていた。

5.大学時代に嫌いだったことは洗濯
多くの10代の若者は学校からひとり暮らしの部屋に帰ると、両親の助けがない冷たい現実を味わう。スピースもオースティン(テキサス大)で生活を始めた1年生の時「母さんに本当に感謝している。母さんがしてきたことを、僕はいま全部やらなきゃいけないんだ」と話していた。

6.両親もスポーツマン
父はリーハイ大学時代で野球部に所属。母はモラビアン大でバスケットボールの選手だった。

7.最初に熱中したのは野球
スピースがスポーツで最初に選んだのは野球だったが、13歳の時にゴルフに専念することを決めた。「人生で一番難しい選択を迫られた日だった」と話している。

8.弱点は…頭髪?
スピースはラウンドを終える前、帽子を取ることを躊躇しているようだった。彼は明らかに気にしている。「こんな髪のラインだからね。ストレスが溜まる」と試合を戦いながらも話していた。

2013年にプレーオフを制して初勝利を挙げたジョーダン・スピース(Michael Cohen/Getty Images)

9.バンカーショットで手繰り寄せた初勝利
2013年「ジョンディアクラシック」でツアー初勝利を飾ったスピース。正規の72ホール目でバンカーからチップインを決め、プレーオフに持ち込んだ。10代の選手が勝ったのはツアーで82年ぶりのことだった。

10.仲間からも愛される存在
2015年の「マスターズ」を制したスピースは、グリーンジャケットを着た歴代王者バッバ・ワトソンザック・ジョンソンに抱きしめられた。ツィッターにも多くの祝福のコメントが寄せられている。

11.自宅はおいくら?
スピースは最近、地元ダラスに220万ドル(約2億6200万円)の自宅を購入した。

ジョーダン・スピースのキャディは元教師。ジュニア時代から長く続くコンビだ(Photo by Ezra Shaw/Getty Images)

12.キャディは数学の元教師
バッグを担ぐマイケル・グレラー氏は10年間数学の教師をしていた。優勝した2011年「全米ジュニアアマチュア選手権」からキャディを務め、翌年の「全米オープン」ではローアマチュアに輝いた。以降、ずっとコンビを組んでいる。スピースのキャディを務める前には、今年の「全米オープン」の会場であるチェンバーズベイGCで働いていた。

13.高校の卒業式は欠席
2011年に行われた卒業式は、「HPバイロンネルソン選手権」で上位にいたため出席できなかった。予選2日間で「69」、「68」をマーク。最終的には32位タイで終えた。

14.アンダーアーマーとの契約は2025年まで
想像にすぎないが、同社はとんでもなく喜んでいるはずだ。

15.ホールインワンがキャリアを変えた
2013年の「プエルトリコオープン」でスピースはホールインワンを達成して2位に入り、翌週の「タンパベイ選手権」に出場。続けてトップ10入りを果たし、翌年のシード権を獲得してみせた。

大会前に練習ラウンドをともにしたスピースとウッズ。共通点はジュニア時代の活躍(Jamie Squire/Getty Images)

16.全米ジュニアアマを複数回勝った2人のうちの1人
スピースは同大会を過去に2度制し、ジュニアゴルファーの頂点に立った。なお、3度優勝したのはタイガー・ウッズだけ。

17.コーチに師事したのは12歳
指導者のキャメロン・マコーミックはゴルフダイジェストの「ベストヤングティーチャー」に選ばれたことがある。スピース以外で、最も有名な生徒はジョージ・ウォーカー・ブッシュ元米大統領。

18.パターは15歳の時から使用しているもの
スピースの握るパターはスコッティキャメロンの「009」モデル。小さいから憧れだったアダム・スコットジェフ・オギルビーが同じモデルを使っていたのがはじまり。

19.1年間の稼ぎはいくら?
USゴルフダイジェストの調査では、(賞金以外の収入も含む)年収トップ50において18位。タイガー・ウッズフィル・ミケルソンロリー・マキロイアーノルド・パーマーといったクラスの下に位置している。少なく見積もっても年収は2500万ドル(約29億円)。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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