2014年 全米プロゴルフ選手権

滑り込みで8年ぶりの参戦 谷原秀人は急ピッチで調整

2014/08/06 09:56
石川遼、小田孔明と今週初の練習ラウンドをプレーした谷原秀人(右)

先週発表の世界ランキングで、谷原秀人の117位まで出場資格が下りてきたのが1週間前。滑り込みで「全米プロゴルフ選手権」出場が決まった谷原が5日(火)にコース入りし、18ホールをラウンドして8年ぶり2回目となる大舞台の感触を確かめた。

「飛行機の中で、頑張って寝ないで起きていた」という時差ボケ防止策が効き、昨日は21時には就寝。翌朝の6時半まで、しっかり熟睡できたという。ただ、疲労は残っているのか「体がしんどくて、ショットが振り切れていない」と、まだ本調子からはほど遠い様子。「初日までには体調とショットを整えていきたい」と話し、ホールアウト後はドライビングレンジに足を運ぶなど、急ピッチで仕上げへの準備を進めている。

グリーン周りのラフ、アンジュレーションが小さなグリーンと、数々の警戒ポイントが口をつく。その1つに「精一杯やる中で、自分の気持ちをどう持っていくか」を挙げた谷原。理想とするのは、最初から気負い過ぎず、徐々にテンションを高いところへ上げていくこと。国内ツアーでも心掛けている精神状態を、メジャーに持ちこむべく、まずは自分自身との対峙からスタートさせる。

「僕は飛び入り参加。その運も生かして頑張りたい」。帰国後は、高額賞金の試合が続く国内ツアー秋の陣も控えている。2008年「全英オープン」以来となるメジャーでのプレーを、実りあるものにしたい。(ケンタッキー州ルイビル/塚田達也)

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