予選落ちの石川遼 「絶不調」は抜け出す
2014/05/24 08:17
最終9番、予選突破の望みをつなぐバーディパットは、カップ手前で左へ切れた。米国男子ツアー「クラウンプラザインビテーショナル」2日目で、5バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「70」とスコアを伸ばせなかった石川遼は、通算2オーバーでカットラインに1打届かず予選落ち。コロニアルCCで週末プレーすることは叶わなかった。
序盤から、石川のショットはおかしかった。「11番は左のバンカーを狙ってフェアウェイ真ん中。12番も左のバンカー方向を狙って右のラフ。結果的に10~15ヤード右に行くので、左を向いて打ってフェアウェイにいく感じ」と、だましだましのプレーだった。13番(パー3)では、ピンは左奧に切られていたものの、ショットは右へと吹けて手前の池へ波紋を立てた。
バーディが来ても、すぐにボギーが連鎖する一進一退の展開。それでも、終盤に光明はあった。7番ではフェアウェイから3メートル、8番(パー3)でもティショットを手前3メートルにつけて連続バーディ。最終9番もフェアウェイから、グリーン奧に切られたピンへ7Iで2メートル弱につけた。「上がり3ホールがなかったら、絶不調って言おうと思ったけど」と石川。「なんとか(解決法が)見つかりそうなので、自分的にはすっきりしています(苦笑)」。
苦しい戦いだったが、池に入れてダブルボギーを叩いた13番ホールを終えた直後、かすかに浮かべた笑顔に“切れない精神力”も垣間見えた。次週のザ・メモリアルトーナメントは「すごく好きなコース」というミュアフィールドビレッジが舞台。ジャック・ニクラス設計の得意コースで、巻き返しを期す。(テキサス州フォートワース/今岡涼太)