2014年 RBCヘリテージ

松山英樹は「79」で予選落ち「出来たことが出来なくなった」

2014/04/19 06:17
ショットに苦しみ、18番でも悔しそうな仕草を見せた松山英樹

米国男子ツアー「RBCヘリテージ」2日目。初日をイーブンパーで終えた松山英樹は、2日目に入り一転。2バーディ、5ボギー、1ダブルボギー、1トリプルボギーの「79」(パー71)と大きく崩れ、通算8オーバーで暫定115位タイ。2週連続予選落ちが濃厚となった。

数ヶ月前までの迫力は、影を潜めた。前半4番(パー3)では池に捕まり、9番では80センチを外して3パット。14番(パー3)では再び池に2発沈めて、16番ではティショットを左へOB。糸の切れた凧が風にもてあそばれるように、松山はスコアを落とした。

「出来たことが出来なくなった。左手の怪我をかばったスイングの癖がついてしまった」。

コースでも、風でもなく、松山のいらだちは自身のスイングに向けられた。昨年10月から今年3月にかけて、15ラウンド連続でオーバーパー無しを続けた男が、力なく頭を垂れた。ショットの乱れは、ショートゲームにも焦りを生んだ。

それでも、希望がないわけではない。「左手はだいぶ痛みのないところまで来ているし、2日間やって違和感も減ってきた。良い方向に行っていると思う」。次週はロス近郊で練習し、2週間後にノースカロライナ州で開催される「ウェルズファーゴ選手権」に出場予定。「あとは練習だけかなと思う」。上へ伸びることのできない逆境は、下へと根を伸ばす時期でもある。(サウスカロライナ州ヒルトンヘッド/今岡涼太)

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