2014年 WGCキャデラック選手権

ハンパない目標 キム・ヒョンソンは賞金王と米シードを狙う

2014/03/05 09:35
同組の練習ラウンド後「久しぶりに一緒にプレーしたけれど、やっぱり松山選手はスゴイ」とキム・ヒョンソン。

「WGCキャデラック選手権」は世界の6大ツアーが結集して開催されるビッグイベント。世界ランキング上位者のほか、各ツアーの獲得賞金上位選手にも出場権が与えられている。昨年度の日本ツアー賞金ランク2位で出場するのはキム・ヒョンソン(韓国)。34歳を迎える今年は日本での賞金王、そして米ツアーのシード権ゲットを狙っている。

初めて訪れたトランプナショナルドラール。今年は大会を前に、コース設計家ギル・ハンス氏の改造も加えられ、難易度がさらにアップしたという評判だ。開幕2日前の4日(火)には松山英樹と同組でハーフラウンド。約3分の2のホールに池が絡むだけでなく、グリーンの硬さ、傾斜を警戒しながら「本当に難しい。ブルーモンスター(同コースの通称)は、本当にモンスターだった」。そして「ハンパじゃない」と決めゼリフだ。

1月の「ソニーオープンinハワイ」に出場してからは、米本土西海岸などで自主トレ。2年前から、タイガー・ウッズらの元コーチ、ブッチ・ハーモンの指導も受けている。

「全英オープン」の出場権も持ち「今年はチャンスだと思う」と、米国進出への日韓ツアーきってのナイスガイの鼻息は荒い。「日本ツアーをメインにして、アメリカにも何度か来たい。昔から目標はアメリカツアーだったから」。そして韓国勢としてはキム・キョンテベ・サンムン以来となる日本ツアーでの賞金王戴冠も大きな目標だ。

昨年の日本ツアーの活躍により、ヒョンソンの最新世界ランク75位は、チェ・キョンジュらを上回る韓国勢トップ。その力をまずは、世界選手権シリーズの舞台で披露したい。(フロリダ州ドラール/桂川洋一)

2014年 WGCキャデラック選手権