2014年 WGCアクセンチュアマッチプレー選手権

エルスに大会最年長優勝のチャンス

2014/02/23 09:55
年の差24歳…エルスは活躍を続けるスピースを破って13年ぶりに準決勝に進んだ。

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の準々決勝はそれぞれのマッチで20代のフレッシュな面々が登場した。そしてジェイソン・デイ(オーストラリア)とリッキー・ファウラーがまず勝ち抜き、フランスの新星ビクトル・デュビッソンが初出場で準決勝へ。しかし、ベテランのアーニー・エルス(南アフリカ)が20歳のジョーダン・スピースの勢いを止め、ヤングプレーヤーの揃い踏みを阻んだ。

初戦のスティーブン・ギャラハー(スコットランド)、2回戦のジャスティン・ローズ(イングランド)をいずれも延長戦で破り、前日ジェイソン・ダフナーとの戦いも最終ホールで決着をつけていたエルス。この日のスピース戦も「昨日までよりは良くなったけれど、自分の期待とは遠い」という調子ながら、しぶとくショートゲームで耐えた。後半精彩を欠いた相手に11番、14番、15番、16番といずれも2メートル以上のパットを沈め、2ホールを残して勝利した。

同大会での過去最高位をマークしたのは、谷口徹に敗れて4位となった2001年。オーストラリアで開催されていた当時以来の準決勝進出だ。「もうほぼ忘れかけているなあ。あの時は火曜日の夜にメルボルンについて、練習ラウンドもしないでプレーしたっけ」。

流れた時間は13年。中堅選手からベテランになり、その間「全英オープン」で2勝を挙げた。「ホントにびっくりするよ。本当にたくさんの若い選手がツアーにいるんだ。ルイ・ウーストハイゼン(この日、デイに敗退)は南アの僕らのファウンデーション出身で、子供の頃から知っている。タイガーだって、彼が15歳の頃に初めて会ったんだ。面白いもので、いま同じ舞台で戦っている。これこそがゴルフの素晴らしいところだろうね」

そう目を細めるエルスは44歳4カ月6日で最終日を迎える。優勝すれば、大会史上最年長記録を樹立する。(アリゾナ州マラナ/桂川洋一)

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