リンクスの攻略法
2013/07/18 10:39
全英オープンが開催されるコースの多くが、海沿いで風を遮る林などはなく、強い風が吹き抜けるリンクスコースだ。乾燥した大地は固く、ボールのコントロールに多くの選手が苦戦する。そして、放牧に使用されていた羊たちが強風を凌ぐために利用されていたともいわれる深いバンカーが、脱出さえも至難のハザードとなる。
天候も1日のうちに四季があるかと思えるほど、太陽が姿を現したときと嵐のように冷たい強風が吹く時とでは気温差は20度近くになることもある。自然を相手にしたゴルフの中でも気象条件を考慮すれば、もっとも過酷なメジャー大会。
歴代覇者たちは、どのようにリンクスを攻略するのか。今大会に出場する世界を代表する4選手が、その攻略方法を語ってくれた。
1.アーニー・エルス
昨年のチャンピオンであり、前回ミュアフィールドで開催された02年のチャンピオンでもあるアーニー・エルス。彼が強調するのは、“経験”の重要性だ。
2.ニック・ファルド
全英オープン通算3勝、うち2勝をここミュアフィールドで飾っているニック・ファルド。ファルドは、事前準備とそれに見合ったショットが鍵だと指摘する。
3.タイガー・ウッズ
全英オープンはファルドと同じく通算3勝。だが、08年の全米オープン以降、メジャーでの勝利を増やせていない。ウッズは球の落とし場所とランの計算を基点とし、左右に自在に曲げるショットで攻略を目指す。
4.フィル・ミケルソン
過去19度の全英挑戦で、トップ10入りは2回(2位タイと3位)。だが、先週の「スコティッシュ・オープン」を制するなど、リンクスコース攻略にも自信を見せるミケルソン。ドライバーを封印して、初のクラレットジャグを勝ち取れるか?