距離延長と雨でロングヒッターがさらに有利

マスターズ初日が雨のため順延され、金曜日に36ホールを行うことになった。コースは排水溝の設備が徹底されており、雨がやめばすぐにプレー可能。しかし、雨がやむ気配はなくティショットでのランも期待できないため、弾道が低い選手、ショートヒッターの選手にとって明日はハードな1日となるだろう。90年代に一世を風靡したニック・プライスはメジャー3勝を誇るベテラン選手だが、中距離ヒッターである彼はすでに「優勝は無理」とさじを投げている。

N.プライス
「コースが長くなったせいでロングヒッター有利になってしまった。優勝争いの候補はタイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、アーニー・エルス、デービス・ラブIII、セルヒオ・ガルシアら長距離ヒッターに絞られる。以前はベン・ホーガンやニック・ファルドらコースマネジメントで勝負するタイプの選手にも勝つチャンスがあったが、今はない。正直に言うと、自分はトップ10を目指しているというのが本音だ」