全米プロ開幕直前インタビュー/タイガー・ウッズ
タイガー・ウッズは今年の全米オープンで2位に終わり、年間グランドスラム達成の夢が破れている。しかし、タイガーは今シーズンのメジャー3冠という大きな目標に向けてプレーする。
タイガー
「コースはいい感じに仕上がっています。ラフはかなり深く、フェアウェイはソフトです。フェアウェイ、グリーンともに想像していたよりもソフトでしたね。それでもここはショットを確実に決めなければ始まりません。ボールをインプレーにできないときついペナルティーが待っていますからね」
-「このバルタスロールというコースにどんな印象を持ちましたか?」
タイガー
「このコースで大会に臨むのは初めてです。初めてラウンドしたのは先週の月曜日でした。ここでニクラスが2度優勝していること、そして93年にリー・ジャンセンが勝ったこと以外、コースのことはほとんど知りませんでした。でも、ここに来て何故多くの人に愛されるコースなのかがよく分かりました。それはフェアなコースだからです。見た目通りのコースで罠や仕掛けはなく目の前に広がるホールでそのままにプレーすればいいんです。ですから、公平なテストとなります。コースはかなり難しいですから、ここで安定していい成績を収めているのはショットの名手ばかりです」
-「あなたは飛距離が依然よりも伸びていると話していましたよね。そんなあなたをフットボールやバスケットボールの選手に例えたとしたら体力で他の選手を捻じ伏せることができると感じますか?」
タイガー
「それは僕じゃなくてジェイソン・ゴアに当てはまることじゃないでしょうか(笑)体力的には彼には勝てませんからね。僕の場合は守りと攻め、両方ですね」
-「それでも強靭な体を持っているという点、そしてメンタルな部分でも72ホールを戦う上で他の選手よりも有利と感じませんか?ビージェイも同じかもしれません」
タイガー
「よく18ホールをプレーして疲れたという人がいますが、私には考えられないことです。ゴルフを18ホールプレーしたぐらいで疲労なんか感じませんよ。それが私のゴルフに対する姿勢です。ゴルフはスポーツであり、アクティビティではありません。ゴルフをシリアスなスポーツとして捉えておらず、体型も気にしていない人も多いようですが、僕はかつてトラックを走ったりクロスカントリーをして常に走って体を鍛えていました。そんなバックグラウンドを持っていますからプロに転向してからも体力をつけて体を引き締めてきました。ゴルフに役立っています。今年のマスターズのように1日27ホール周らなけらばいけない時もあります。私はたしかオーガスタで今年2日間で54ホールを周ったと思いますが、疲れなど感じませんでした。ほとんどの選手が憔悴しきっているのに対し、何ともない僕とでは大きな差があります」
-「あなたの自信のほどは2002年に惜しくも優勝を逃した時と同じくらいと言っていましたよね。やはり今年の自信はメジャーで優勝を重ねたことで大きくなったんでしょうか?」
タイガー
「それは間違いありません。ショットがうまく打てなければ大きな自信は持てませんからね。今年ここまで成功を収めたことは最高の思いです。一生懸命やってきたことが報われ勝利を手にするほど嬉しいことはありません。去年の終わりは成功への大きなステップとなりました。日本で優勝し、自分のトーナメントで勝ったことが今シーズンの活躍につながっています。そしてそれ以来向上を続けていることで助かっています」