羽川豊の全英オープン生レポート／これが全英ですね！過酷すぎて選手がかわいそうです・・・
初日は朝から嵐のような風と冷たい雨でした。あの状況でもゴルフをしなければならないのは全英特有と言ってしまえば簡単かもしれませんが、相当過酷です。この風ではボールコントロールをしろと言われても無理ですね。バーディチャンスなど神頼みに近いので、ひたすらグリーン周りからのアプローチでパーを拾うかの勝負になりました。
お昼前から少し風は穏やかになりましたが、寒さは変わりませんでしたね。明日は晴れの予報なので今日のような辛いゴルフにはならないとは思いますが、ここはリンクスなのでどうなるかは、まったくわかりません。
現在上位にいる選手では、ロコ・メディエイト、ロバート・アレンビーといった耐えるゴルフが出来る選手。そして、先週も欧州ツアーで勝っているグレーム・マクドウェル。そして大ベテランのグレッグ・ノーマンが良いゴルフをしています。バーディ合戦ではノーマンが付いていけないと思いますが、この日のような展開だと、百戦錬磨の技術が好スコアにつながっています。
初日に出遅れたアーニー・エルスやフィル・ミケルソンは、2日目に盛り返してくるかが見ものですね。まだチャンスが無くなったわけではないので、明日、気持ちを切らさずに戦えるかが勝負です。これは全選手に言えることなので、今踏ん張っている日本勢にもチャンスはあります。とにかく2日目以降は、どんな悪条件になっても耐え凌ぐゴルフに徹してもらいたいですね。
羽川 豊 Yutaka Hagawa
栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。2008年、ついにシニアツアーデビュー。全英オープン現地生レポートの翌週には、シニアメジャーデビュー戦「全英シニアオープン」の出場を控えている。再びプレーヤーの視点で、今回の全英オープンレポートを行う。