ザ・ハウエル・ルール
2001/09/06 09:00
プロ転向したブライス・モウルダーやルーク・ドナルド、ジェフ・クイニーといった大学時代のライバルたちは、先に行って道を切り開いてくれたチャールズ・ハウエルIIIに感謝することだろう。まだPGAツアーのメンバーとなっていない彼らも、ハウエルのおかげで以前より多くの試合に出場できるようになるからだ。現行の規定では7試合に限られているが、PGAツアー政策委員会は9月5日から始まるベル・カナディアン・オープンの開催時に新たな規定を採択する予定で、2002年度からはノンメンバーであっても年間12試合までは出場できることになる。新たな規定は、従来通りの7試合に出場して10位以内の成績が5回あれば、最大で12試合のスポンサー推薦を受けられるというもの。
今季のハウエルの活躍がその変更の大きな理由であり、いわばハウエル・ルールと呼んでいいだろう。ハウエルはトップテンに入って翌週の試合への出場権を得たことが数回あったが、その場合も上限7試合という枠が当てはめられていた。
同様に、PGAツアーはもう一つのハウエル・ルールを検討している。9月5日からの会合では、ツアー・チャンピオンシップの出場資格(現行:賞金ランク30位以内)についても見直す予定。現在、ハウエルはツアーの特別臨時メンバー(a special temporary member)だが、今季はメンバーではないながらエア・カナダ・チャンピオンシップまでに108万8,000ドルの賞金を獲得し、マネーリストの41位につける活躍をしている。従来のルールでは正規メンバーのみがツアー・チャンピオンシップに出場できることになっている。(GW)