米国男子ツアー

「オーガスタ論争」に「グランドスラム」選手たちが反論

2002/11/27 09:00

解決の糸口が見えないオーガスタ論争。何かとプロゴルファー代表としての意見を求められてしまうタイガー・ウッズだが、そのタイガーも出席している「グランドスラム・オブ・ゴルフ」の選手記者会見の場で、タイガー以外の選手の意見を聞いた。

リッチ・ビーム
「マーサ・バーク博士とフーティ・ジョンソンの2人でボクシングの試合でもして決着を着けた方が早い。これは差別とは別次元の問題であり、バーク博士の主張は滑稽だ。出口が見えない論争になっている。また、我々ゴルファーにとって最も栄誉のある大会であるマスターズを辞退するゴルファーが、この世界のどこにいるのか知りたい。皆がタイガーに意見を求めていることも不思議。タイガーは我々のスポークスマンではない。私より影響力があるのは分かるが、1人の人間にできることは限られている。タイガーはこの件についてすでに意見を述べているし、これ以上彼に何を望むのだろうか」

ジャスティン・レナード
「今までコースの距離が改修されたり、様々な事があったが、ゴルファーたちの意見など反映されていないし、聞かれてもいない。なのにこんな論争の時だけ聞かれても妙だ」

デービス・ラブIII
「我々はスポーツのプロであって、社会問題を解決する役割はない。子供たちや他のゴルファーにとって良き見本でありたいと努力しているけれど、我々の発する言葉に社会問題に発展するほどの重きをおかれては困る。我々は必死にゴルフをしているだけで、世の中を変えることまで要求されても困る」