米国男子ツアー

米国男子ツアー「FedExセントジュードクラシック」最終日

2002/07/01 09:00

3日間連続(65)をマークし、最終日を2位以下に4打差をつけ首位で突入したグレン・ナティック。いままで最終日を首位で迎えたことのないナティックだが、試合が始まる前の戦略はただひとつだったという。

「バカなミスをしないためにバカな賭けに出ない」

結果はどうだったのだろうか?

ナティックは4打あった貯金はどんどん減る一方。8番ではパーセーブのパットがカップを半周しつつも嫌われボギー。13番でボギー、14番では池ポチャと自分のミスと、さらに後続陣の追い上げに吸収されていってしまった。代わって飛び出したのがレン・マティース。12番、15番でつぎつぎとバーディパットを沈め、首位タイ。ナティックのミスもあり、16番、17番で連続バーディを奪い、18アンダー。2位以下に3打差をつけ単独首位で先にホールアウトした。

ナティックが優勝争いから消えうせた後、すでにホールアウトしたリーダーの逃げ切り阻止に立ち向かったのが、ティム・ペトロビックとノタ・ビゲイIII。15番でペトロビックがバーディ、残り3ホールで2打差に迫る。16番ではビゲイがバーディ、こちらも残り2ホールで2打差。17番でもバーディチャンスを得たビゲイだが、5メートル近くのパットは1メートルもショート。ビゲイはここで力尽きた。

一方のペトロビックは16番で一気に首位タイに並ぶイーグルチャンス。ファーストパットを15センチだけショートさせてしまうが、バーディはものにして、残り2ホールで1打差。しかし最後まで、1打を埋めるチャンスは訪れなかった。最終18番でなんとかバーディを奪いプレーオフに持ち込みたかったペトロビックだが、アプローチはかろうじてグリーンオンしたものの15メートル以上のロングパット。かなりしっかりと打ったが、10センチばかりカップの左側を虚しく通過。結果、バックナインで(30)、この日(64)と7打差をひっくり返す大逆転の好スコアをマークしたレン・マティースが今季2勝目(2月:ソニー・オープン)を挙げた。(今季2勝以上挙げているのはタイガー・ウッズフィル・ミケルソンだけ)

◇最終結果
優勝(-18):レン・マティース(64)
2位(-17):ティム・ペトロビック(68)
3位(-16):ノタ・ビゲイIII(68)
4位(-15):デビッド・トムズ(68)

◇注目の選手
5位(-14):マット・クーチャー(71)
9位(-13):ロバート・アレンビー(66)
9位(-13):ジャスティン・レナード(68)
14位(-12):グレン・ナティック(77)
75位(+5):ジョン・デーリー(74)