「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」プレビュー
コースの象徴だった、グリーン手前の松の木が枯れはじめたため撤去された18番ホール。今までは飛ばし屋だけが2オン可能なホールだったが、立ちはだかる松の木が無くなったために、他の選手も最終ホールを2オン1狙いで攻めてくることだろう。
カリフォルニア州だとは思えないほどコースに雪が降り積もった「ペブルビーチ」。しかし40年前にも最終日前夜に雪が降り、最終日が延期されるといったエピソードがあるだけに、選手達は差ほど驚いていない。
デイビス・ラブIII世「完全防備できてたけど、スノーボードとブーツを忘れたよ(笑)。このコースはどんな気象が起こるか分からないからいろんな対策を練ってきているんだ」
ジェリー・ケリー「ホッケー・ステッキを忘れたよ(笑)。ゴルファーになる前はホッケー選手だったからね、雪をみるとついゴルフクラブよりもホッケー・ステッキが恋しくなる。寒さに強いからいつも半袖の僕だけど、今日は長袖を着ていたからみんなに、さすがのジェリーも長袖かって笑われたよ」
また、29日の夜にはカリフォルニア州のゴルフ記者協会主催で「ジャック・レモン大使」の発表が行われた。ゴルフをこよなく愛した俳優、故・ジャック・レモン氏の功績を讃え、その彼の「ペブルビーチ」でのプロアマ戦パートナーを17年つとめたピータ・ジェイコブセンが大使に任命された。
ピーター・ジェイコブセン「僕はこのプロアマ戦が大好きです。このイベントに出会えたおかげで偉大な友人に巡り会えました。ジャック・レモンは素晴らしい俳優で、みんなに笑いと感動の涙を与えてくれました。」
360人のプロアマ選手が6時間かけてプレーするこの試合。プロの選手にとっては忍耐とプレーへの集中力を途絶えさせない集中力が要求される。
ジェリー・ケリー「楽しいから6時間は気にならないよ。毎年学ぶことも多いし、気象条件や一緒に回るアマチュアとの出会いなど、いろんな経験ができる。6時間も楽しいアマチュアのパートナーと過ごしていると長くは感じないよ」
アーニー・エルス「以前マーク・マグワイアとパートナーだった時、練習中にもっと硬いシャフトでロフト無しので打ってみなよとアドバイスしたら、飛距離が40ヤード伸びたんだ。だからバットももっと硬くすればホームランが増えるかもしれないともアドバイスしておいた。あのホームラン合戦がその成果かどうかは分からないけど(笑)」