2011年 全米プロゴルフ選手権

敗れたJ.ダフナー「また次があるはず」

2011/08/15 14:22
ジェイソン・ダフナーはプレーオフの最終ホールで意地のバーディパットを沈めた

米ジョージア州のアトランタ アスレチッククラブで開催中の海外メジャー今季最終戦「全米プロゴルフ選手権」最終日。7アンダーのトップタイからスタートしたジェイソン・ダフナーは、終盤の4ホールで3つスコアを落とし、「69」に終わって通算8アンダーでプレーオフに突入。キーガン・ブラッドリーとの米国勢対決に敗れ、メジャー初優勝を逃した。

75ホールの激闘を終えたダフナーは敗者の弁を語る前に「最初にキーガンの最後の(正規のラウンド)3ホールには脱帽だ」と切り出した。メジャーでのツアー初優勝という快挙はならなかったが、プレーオフを戦った相手を讃えた。

一時はブラッドリーに5打差をつけてトップに立っていたが、難関パー3の15番でティショットをグリーン手前の池に入れてボギー。さらに16番ではフェアウェイからのセカンドを右のバンカー、17番では3パットと、3連続ボギーで一気に並ばれてしまった。「特に16、17番のプレーは本当にがっかりだ」。そしてプレーオフでは両者の勢いがそのまま持続され、メジャーでのツアー初優勝はならなかった。

普段から仲のいいダフナーと今田竜二 2人とも今後メジャーを勝つチャンスはあるはずだ

34歳のダフナーは米国では今田竜二と大の仲良し。ツアー初勝利がなかなか届かないが「今は本当に残念。でも今週は本当に素晴らしいことがたくさんあった」と顔を上げた。「今回のことは来年のメジャー、今度勝つための良い経験になるはず。この順位にいられることで、僕は夢がかなったとも思う。メジャーで戦うことも、フィル・ミケルソンタイガー・ウッズと戦うことも想像したことは無かった。本当に素晴らしい出来事だ。キーガンほどではないけど、僕もまだ若い。これからもメジャーを勝つチャンスはあるだろうから、今日のことはポジティブに受け取って、生かしていきたい」。死闘で敗れた男は潔かった。(米ジョージア州ジョンズクリーク/桂川洋一)

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