2011年 全英オープン

【羽川豊’s EYE 全英オープン第2日】大混戦に池田はついていけるか!?

2011/07/16 08:19

まず石川遼ですが、出足の1番からアイアンのミスでスコアを崩してしまいました。初日からの悪い流れを引きずってしまったのですが、それでも7番までは粘っていました。8番、9番のボギーが痛かったですね。9番を落としてしまったのが致命傷になってしまいました。

アイアンショットはスイング自体に問題があるのか、だいぶ悩んでいるように見えます。それがプレーのスピードにも影響しています。これが、慣れた日本のコースなら悪いなりに他のショットでカバーもできますが、全英はそれを許してくれません。ポットバンカーに入れたらスコアがまとまらないとわかっていても、何度も捕まってしまいました。

石川が今後、全英で戦う上では多彩なアプローチやショットが必要になってくると思います。アプローチでは長い距離でもパターなどで転がす場面もありますし、0番アイアンでもカット目に打ったり、高さを抑えたりというショットが必要になってきます。

一方、唯一予選を通過した池田勇太ですが、今日もショットの良さが目立ちましたし、パッティングも良く入っていました。今回は自信を持って戦えていますね。後半の15番はティショットのミスなのでしょうがないですが、16番の3パットや17番の引っかけたミスはもったいないですね。下半身が止まってしまうミスなので本人としても悔しいでしょう。

展開としては上位が伸びないというのもありますので、混戦になってきました。残り2日間を考えると、首位と予選最下位通過が7打差ですから誰が優勝してもおかしくない状況になりました。もちろん池田にも十分にチャンスはあります。

今日は序盤にトリプルボギーをたたいても、その後に盛り返すことができましたが、決勝ラウンドに入ってくると、1ホールでの多たたきは取り返しがつかなくなります。明日は優勝争いについていくことが大事になるので、ミスを少なくして数少ないチャンスでバーディを奪いたいですね。明日も抜け出す選手が現れなかったら、希に見る大混戦で最終日に突入しそうです。

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