勢いで頂点に立つか!?エルス、ガルシアは準備万端
タイガー・ウッズ、フィル・ミケルソン、ビジェイ・シンと注目すべき選手は山ほどいるが、どの選手が一番勢いに乗っているかというと、やはりアーニー・エルスかセルヒオ・ガルシアだろう。エルスは2週間前の「ザ・メモリアル」で難易度の高いミュアフィールド・ビレッジ、ガルシアは先週の「ビュイック・クラシック」でウェストチェスターを制している。
エルスは04年のPGAツアー2勝目を「ザ・メモリアル」で決めた。決勝ラウンドを66・66でプレーし、圧倒的な強さを見せ着けたエルス。あまりに順調で何一つ不満も不安もないという。
アーニー・エルス
「このメジャーに向けて6週間連続で試合に参戦してきました。それに充分な調整をしてきています。正直、これ以上ないというほど磨き上げてきています。またこのメジャーまでに優勝を含む良い結果も出してきています。ですから準備は万端です。6週連続出場は大変でしたね。正直言うと、先週の試合は少しクールダウンしようと思ってプレーしていました。今週も月曜日はニューヨークシティに出向いてゴルフから離れました。リフレッシュできましたね。おかげで今朝の練習ラウンドは上々の出来栄えでした。このメジャー後には休暇を取る予定ですから、燃え尽きるまで戦いますよ」
ガルシアは先週の「ビュイック・クラシック」で今季2勝目。それもたった4試合で2勝と、波に乗っている。
セルヒオ・ガルシア
「凄く楽しみにしているよ。自分のプレーがしっくり来ているし、プレーも安定しているからね。自分のプレーに自信も持てているから、さらに上を目指したいという気持ちになっているよ。ただ焦ってもしょうがないから、一つずつ確実にステップアップしていくつもりだよ」
前回ガルシアがニューヨークで開催された「全米オープン」に参戦した際には、周りは敵だらけだった。タイガー相手に戦う中で、更ににガルシアを野次るファンたちの罵声とも戦わなければならなかったのだ。しかし、今回ニューヨークでの開催に対してガルシアは過去のことは気にしていない。もしまた似たようなことが起きても、対処できる精神力を持っていると言う。
セルヒオ・ガルシア
「あの大会では辛い試練を与えられましたが、対処できずに大人気ない態度をとってしまいました。でも今はもし同じようなことが起きても、平常心を保ち、野次を無視することができると思います。ニューヨークは大好きですし、ニューヨークのファンも大好きですよ」