米国男子ツアー

フィル・ミケルソンの04シーズン発進

2004/01/21 09:00

2004年シーズンのスタートを02年に優勝を遂げている「ボブ・ホープ・クライスラー・クラシック」に決めたフィル・ミケルソン。02年の「グレーターハートフォード・オープン」以来勝ち星のないミケルソンは、世界ランキングも2位から16位に急降下。そんな窮地に立たされているはずのミケルソンだが、自分の心配よりも他人を思いやる気持ちが高い。今年から「バーディ・フォー・ザ・ブレイブ(勇気ある者たちのためのバーディ)」というチャリティ活動をはじめるミケルソン。寄付金は特殊任務などで亡くなった軍人の残された子供たちの大学進学などを援助する奨学金となる。

フィル・ミケルソン
「バーディには100ドル、イーグルには500ドルを寄付するんだ。妻とも話し合って決めた。僕の活躍によって寄付金が増えるんだ。このチャリティをすると決めたことで僕のプレーがよりアグレッシブになることも期待できるね。コーチのリック・スミスやデイブ・ペルツとしっかり磨きをかけたおかげで自分のプレーに対する自信を再確認したから、04年シーズンは楽しみでしょうがない。また、週に6日間もトレーナーについてワークアウトしてきたから、準備万端だよ。ワークアウト中はボールはショートゲームとパットしか打たなかったんだ。03年の悪いショットのイメージを拭うためにね。新年明けてリック・スミスと徹底的にスウィングを直した。すごくリフレッシュした感じだよ。マスコミの中には僕のモチベーションが低いと言う人もいるけど、そんなことはない。99年にも1勝も出来なかったけど、2000年には4勝挙げてしっかり復活している。僕のモチベーションは何らあの頃と変わってないよ」

◇ミケルソンは99年に1勝も出来なかったが、2000年に4勝。また、デビュー年の92年も1勝も出来ていないが、翌年には2勝した。ちなみに93年と2000年のどちらの場合もミケルソンが「優勝涸れ」に歯止めを掛けて勝利を決めたのは2月の「ビュイック・インビテーショナル」だった。