「練習の虫」ビジェイが殿堂入り確定!
メジャー3勝、米国ツアー25勝を誇る世界NO.2、ビジェイ・シンの「世界ゴルフ殿堂」入りが確定した。本来は65%以上の得票率を得なければ殿堂入りできないのだが、今回は全員が65%に到達しなかったため、最大パーセンテージを獲得したビジェイが選ばれた。得票率はビジェイが56%、ラリー・ネルソンが55%、カーチス・ストレンジが50%などになった。
1993年に米国ツアー入りしたビジェイ。当時30歳だったシンは、それまでのプロキャリア11年間で3大陸に渡り国際大会で数々の優勝を重ねていた。そして米国ツアー参戦16試合目にして優勝、ルーキー・オブ・ザイヤーに輝いた。その後、1995年、1997年には複数優勝が続き、ついに1998年の「全米プロゴルフ選手権」優勝で、メジャー・チャンピオンの仲間入りを果たした。
その後、2000年には「マスターズ」を優勝。2003年に40歳を迎えたころには、メジャー2勝、米国ツアーでの優勝回数も2桁を超え「殿堂入り」の階段を登り始めた。そして米国ツアー史上、記録に残る2004年シーズンのメジャー3勝目を含む年間9勝を達成。一時的ではあったが、タイガーを世界ランキング1位の座から引きずり下ろし、実力は高く評価された。
ビジェイ・シン
「光栄です。殿堂入りできたということは、僕が死んでしまった後でも記録や記憶がずっと残るということです。こんな素晴らしいことはありません。家族にとっても、宝となることでしょうし、僕も本当に信じられないくらい驚いています」
◇ビジェイ「殿堂入り」を聞いた周りの選手達は…◇
ピーター・ヤコブソン
「彼の友人として心から喜んでいます。彼の人柄はツアーの中でも多くの友人に愛されています。彼の今までの努力を考えれば、殿堂入りは当たり前のご褒美だと思うよ」
トム・パーニスJr.
「彼ほど努力してきた人はいないでしょうね。幼い頃フィジーで過ごした苦労からここまで頑張ってきたビジェイは、努力は必ず報われるということを証明した人物です」
ブラッド・ファクソン
「素晴らしいです。セベ・バレステロスが海岸でボールを枝で打っていた話を思い出すよ。ビジェイも努力の人です。そういった努力が認められるのは素晴らしいことだ」