残り4ホールで“あと2打” 比嘉一貴は勝負のイーグルパットから再開へ
2023/04/08 10:23
◇メジャー第1戦◇マスターズ 2日目(7日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)
比嘉一貴は後半15番(パー5)のグリーン上で中断のホーンを聞いた。強風が吹き始める中、残り239ydから7Wで2オンに成功。通算4オーバーの暫定56位でカットラインまでは2打差。11m強のイーグルパットから残り4ホールのプレーに臨む。
初日「76」で入った2日目は序盤から粘り強いショートゲームが光った。3番で2.5mのパーパットをねじ込むと、長いパー4の5番は2日連続で奥のバンカーに入れながらスコアを落とさない。6番(パー3)も下の段から強い傾斜を上る15mのバーディトライを何とか2m弱に寄せ、微妙なパーパットを沈めて耐えた。
前日に手前のレイズクリークへ落としてトリプルボギーの12番(パー3)は、奥からパターを握った寄せが芝に食われて3.5mショート。それでもパーを拾った。パーオン率57%(8/14)は前日56%(10/18)と同水準ながら、ここまで2バーディ、2ボギーのパープレーで踏みとどまっている。
過去15年、前年に日本ツアーの賞金王に輝いた「マスターズ」出場選手11人のうち予選通過を果たしたのは4人。2011年キム・キョンテ、12年ベ・サンムンの韓国勢を除いて日本人賞金王に限れば、09年の片山晋呉(4位)と11月開催だった20年の今平周吾(44位)しかいない。マネーキングとしての誇りを胸に、勝負の4ホールになる。(ジョージア州オーガスタ/亀山泰宏)