2023年 マスターズ

グリーンジャケットに迫った片山晋呉/賞金王たちのマスターズ(2)

2023/04/05 14:05
片山晋呉は単独4位、伊澤利光は4位タイとグリーンジャケットに迫った

◇メジャー第1戦◇マスターズ 事前(4日)◇オーガスタナショナルGC(ジョージア州)◇7545yd(パー72)

昨季国内ツアーで賞金王に輝いた比嘉一貴が、4月6日(木)に始まる今季メジャー初戦「マスターズ」に初出場を果たす。日本勢のオーガスタ到達は35人目。その間、日本ツアーで頂点に立った16人がゴルフの祭典に挑んできた。「賞金王たちのマスターズ」と題し、第2回はグリーンジャケットに肉薄した2000年代の序盤を振り返る。

■片山晋呉(5回)

2009年大会を単独4位で終えた片山晋呉。最終日「68」もプレーオフには届かず(Harry How/Getty Images)

ハイライトは5度目の賞金王に輝いて臨んだ09年。5打差6位スタートの最終日に「68」をマークした。アンヘル・カブレラ(アルゼンチン)が勝った三つどもえのプレーオフに2打届かなかったが、単独4位は21年に松山英樹が優勝するまで日本人最高成績だった。この大会の片山が松山以外にメジャーでトップ10入りした最後の日本人でもある。

■伊澤利光(2回)

伊澤利光はウッズ絶頂期の2001年大会で4位(David Cannon/Gatty Images)

初出場した2001年に4位タイ。タイガー・ウッズが“タイガー・スラム”と呼ばれるメジャー4連勝を決めた大会で合計3個のイーグルを奪い、2日目(66)、最終日(67)とベストスコアだった。同年は現在も国内男子の最高額として残る2億1793万4583円を稼いで初の賞金王。予選でウッズと同組だった02年は予選落ち。賞金王として2度目の挑戦だった04年も決勝に進めなかった。

■谷口徹(2回)

賞金王として挑んだオーガスタでは、いずれも1打及ばず予選落ちした谷口徹※撮影は2003年全米プロ練習日

2000年から08年までの間は片山、伊澤に加えて3人で日本のトップを争う構図だった。02年に初の賞金王となって翌年大会に出場したが、「71」のスタートから2日目に「79」と崩れ、カットラインに1打及ばなかった。片山の4年連続キング戴冠を阻止した翌年の08年も初日「76」が響いて1打足りず、決勝ラウンド進出を逃した。

2023年 マスターズ