2022年 全英オープン

松山英樹が最終調整 “後輩”たちに発揮した「オーラ」

2022/07/14 07:45
開幕前日はインの9ホールをプレーした

◇メジャー第4戦◇全英オープン 事前(13日)◇セントアンドリュース オールドコース(スコットランド)◇7297yd(パー72)

幕開けが刻々と近づく記念すべき150回大会。松山英樹はこの日、母校・東北福祉大の後輩、比嘉一貴金谷拓実、契約クラブが同じダンロップの桂川有人と練習ラウンドを行った。午前10時にインコースからスタートして9ホールをプレー。時折、笑顔を見せながら会話するなど和やかな雰囲気で最終確認を行った。

松山と初めて練習ラウンドをした桂川は「出身とか高校とか自己紹介的なところから」徐々に打ち解け、日本人初のマスターズ覇者の技を目の当たりにした。16番のセカンド地点にある深いポットバンカーで「(壁が)目の前で、当たっちゃうかと怖くてビビっちゃって」と脱出に苦戦していると、バンカーに入ってショットを披露した松山から「ビビらず振れ」「とりあえず振る。振るしかない」と声をかけてもらったという。「構えたら後ろ姿が大きく見えました。体もですし、オーラというか…感じました」と目を輝かせた。

ポットバンカーからのショットを披露

「久しぶりに松山さんと回った」というのは3学年下の比嘉一貴。「松山さんはきょう、ノーバーディだったんですけど、それが一番の自信になりました」と笑わせつつ尊敬の念。前回2015年のセントアンドリュースを知る松山の本番を想定した練習を参考にして記憶にとどめた。もっとも、ポットバンカーについては「マネしちゃだめだなと(笑)。この人だから(直接)出していけるんだと思った。僕はちゃんと横に出します」とも。

後輩を歓迎?! 18番のスウィルカン・ブリッジでの一コマ

後輩たちにひと通り、自分の背中を見せた松山は、練習ラウンド後にアプローチ練習場に直行してチップショットやバンカーショット、転がして寄せるなどグリーン周りを確認。通り雨に見舞われる中でパッティンググリーンでひたすら同じ距離の練習をするなど、1時間強を過ごして会場を後にした。(スコットランド・セントアンドリュース/石井操)

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