今秋にはプロ転向 中島啓太「ベストを出し切る」ビッグイヤーがスタート
◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 事前(11日)◇ワイアラエCC(ハワイ州)◇7044yd(パー70)
世界アマチュアランキング1位の中島啓太は2021年「ZOZOチャンピオンシップ」でPGAツアーにデビューしたが、米国でのトーナメント参戦は初めてのこと。前週の土曜日(8日)に現地入りし、「日本にいるときは寒くてクラブは振れずに不安もありましたけど、ハワイはすごく天気も良くて気温も高い。体が動いてきて振れているので楽しみです」と21歳は初々しく声を弾ませた。
大会2日前の練習日にはまず金谷拓実とインの9ホールを回り、その後は海外選手と一緒にアウト9ホールをプレーした。直近に雨が降る日が多く、長く伸びた芝に「難しさ」を感じながらも、「遠征でアジアに行くとたまにこういう(バミューダ)芝はある」。15年の後半から参加するナショナルチームでの経験をもとにコース攻略に臨む。
秋にプロ転向する予定の中島にとって2022年は、アマとして出場する4月の「マスターズ」(ジョージア州オーガスタナショナルGC)、6月「全米オープン」(マサチューセッツ州ザ・カントリークラブ)、7月「全英オープン」(スコットランド・セントアンドリュース・オールドコース)と3つの海外メジャーが控えるビッグイヤー。「しっかりと一試合一試合、自分のベストを出し切るというテーマで取り組みたい」と方針を掲げた。
現地のインタビューに応対するときはすべて英語で返している。ハワイでゴルフをするのは2度目で、中学生ぐらいだった頃に足繁く通っていたクラブチームのキャンプに参加したのが最初。その時は「全く話せなかった」という。ルール確認のときなどには帯同する通訳のフォローもあるが、「最近は『挑戦してこい』という感じで」と、可能な限り自分の言葉で伝えるチャンレンジを心掛けている。
今大会後に帰国する。隔離期間も挟み、再始動は2月からになるが、「2月、3月で完ぺきに(プレーが)できるように。マスターズのために準備したい」。まずは“現在地”を知る一週間を過ごす。(ハワイ州ホノルル/石井操)