2021年 全英オープン

笑顔なきバーディフィニッシュ 金谷拓実は痛恨OBで1打及ばず

2021/07/17 07:16
金谷拓実は2度目の全英オープンも1打及ばず予選落ちとなった

◇メジャー第6戦◇全英オープン 2日目(16日)◇ロイヤルセントジョージズGC(イングランド)◇7189yd(パー70)

時計の針が午後9時に近づくころ、金谷拓実にとって2度目の全英が終わった。3mほどのバーディパットを沈めた最終18番、さすがに人影もまばらなスタンドからの拍手に小さく応えたが、口は真一文字に結んだまま。「自分のプレーがうまくできなかったのが悔しい」。通算2オーバーで前回2019年大会に続き、1打及ばず予選落ちとなった。

バンカーに突っ込んで2打目を出すだけとなった4番でダブルボギーが先行。それでも5番ですぐに獲り返し、その後もバーディパットを打ち続けた。後半11番(パー3)ではロングパットを沈め、力強く拳を握った。

悔しい結果に終わったが、走り続けていく

しかし、13番で左サイドのフェスキューにつかまってボギー。後半唯一のパー5となる14番が痛恨だった。フェアウェイからのセカンドは右サイドで弾んでから白杭の向こう側へ。グリーン手前まで運んだ後の5打目も寄せきれず、5オン2パットのダブルボギーをたたいた。右側のOBゾーンが非常に近いのが特色のホールとはいえ、「OBを打つとは思わなかった。残念です」。淡々とした口調で感情を必死に押し殺した。

5月「全米プロ」から始まって米国、ドイツ、アイルランド、イングランドと続いた海外転戦もいったん終了。「帰国して、隔離をして、その後しっかり調整して、次に出るトーナメントに向けてやっていきたい」。悔しさを胸に帰国の途に就く。(イングランド・サンドウィッチ/亀山泰宏)

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