ティショットが46yd? デシャンボーはそれでも勝った
◇世界選手権シリーズ◇WGCデルテクノロジーズ マッチプレー 2日目(25日)◇オースティンCC(テキサス州)◇7108yd(パー71)
ブライソン・デシャンボーがまたしても“驚き”のショットを見せた。キム・シウー(韓国)とのマッチの10番。1オンを狙ったティショットは左前方の木の枝に当たり、ティイングエリアの右側に戻ってきた。PGAツアーの各選手のストロークに関する“データバンク”「ショットリンク」では46ydの記録が残った。
10番は左ドッグレッグの打ち下ろしのパー4で、表示距離は395yd。デシャンボーは左サイドの木々の方向にアドレスをとり、ショートカットを狙ってクラブを振った。「思ったよりもヒールの下のほうで引っかけてしまって低いボールが出た。木はラクに越えるはずだったんだけど、枝に当たってしまった」。跳ね返ってきた球は転がって、すぐそばのパッティンググリーンの脇に。「でも、いずれにせよグリーンを狙っていたんだ。10番じゃなく、練習グリーンだったけど、近くまでは行っただろ」と苦笑いした。
結局3オンにしたこのホールを落とし、続く11番(パー3)で第1打を池に入れて逆転されたものの、終盤はキムを再び飛距離で圧倒し2&1(1ホールを残して2アップ)で勝った。「10番の“今年の最長のドライブ”と、11番の池を除けば全体的には良いプレーができた。おかしなことが起こるね」。前日アントワン・ロズナー(フランス)とのマッチ敗戦からこれで1勝1敗。26日(金)は決勝トーナメント進出をかけてトミー・フリートウッド(イングランド)とぶつかる。
肉体改造と飛距離の大幅アップに成功して臨む今年は、2年前の前回大会とはティショットでのラインの取り方が大きく違うという。「1番(394yd)はここ2日うまくいかなかったけど、あしたは届いたらいい。18番(368yd)も狙えるし、5番(370yd)もいつも楽しい。アドバンテージを取れるホールがいくつかある」と1オン成功を目論むパー4がたくさんある。(テキサス州オースティン/桂川洋一)