2020年 WGCフェデックス セントジュード招待

ビジェガスの天に召された愛娘へ 虹色リボンに込めた祈り

2020/08/01 15:00
キャップに付けた虹色のリボン。ケプカもビジェガスの家族に思いを寄せた(Keyur Khamar/PGA TOUR via Getty Images)

◇世界選手権シリーズ◇WGCフェデックス セントジュード招待 2日目(31日)◇TPCサウスウィンド(テネシー州)◇7277yd(パー70)

世界中から精鋭78人が集う今回の世界選手権シリーズ(WGC)では、選手やキャディ、大会スタッフのキャップに虹色のリボンが目立つ。7月26日に亡くなったカミロ・ビジェガス(コロンビア)の娘、ミアちゃんへの哀悼の意を示したものだ。

米ツアー4勝を挙げているビジェガスは6月の下部ツアーに出場した際、愛娘の脳と背骨に腫瘍があることを告白。3月の検査で発覚し、小児病院で手術や化学療法など治療を施され、懸命に病と闘ったミアちゃんだったが、生後22カ月で亡くなった。

米国男子ツアー(PGAツアー)のコミッショナー、ジェイ・モナハン氏が「思いはビジェガスファミリーとともにある」と話したように、痛ましい出来事にツアーでも悲しみが広がり、祈りが捧げられた。

この日6バーディ、1ボギーの「65」で通算7アンダー3位に浮上したアン・ビョンフン(韓国)は「僕にも、もうすぐ6カ月になる息子がいる。心が張り裂けそうな思いだ。父として、気持ちを想像することすら難しい。カミロは素晴らしい人であり、悲しいことになってしまったけれど、彼が戻ってくる日を願うしかない」と寄り添った。

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