2020年 3Mオープン

おひとりさまでの優勝争いを回避 “陽性・無症状”チームの連帯感

2020/07/26 13:28
ハリス・イングリッシュは依然として”隔離”のプレーが続く(Stacy Revere/Getty Images)

◇米国男子◇3Mオープン 3日目(25日)◇TPCツインシティーズ(ミネソタ州)◇7431yd(パー71)

最終18番(パー5)でバーディを奪ったハリス・イングリッシュは満面の笑みを浮かべた。怒涛の上がり4連続バーディで首位と4打差の通算11アンダー6位タイと優勝争いに踏みとどまっただけではない。「18番を獲れれば、彼と組むことになると思っていたんだ」。先にホールアウトしていたデニー・マッカーシーとスコアで並び、最終日の同組を喜んだ。

2人の共通点は、ツアー再開後に新型コロナウイルスの陽性反応を示したこと。無症状が続き、米国疾病予防管理センター(CDC)の職場復帰に関する基準を満たす選手として、イングリッシュは前週「ザ・メモリアルトーナメント」、マッカーシーは2週前の「ワークデイ・チャリティオープン」から復帰したが、ペアリングには依然として制限がある。

前週は予選ラウンドでイングリッシュとマッカーシーが同組に入り、通常2人1組の決勝ラウンドは1人でプレー。マッカーシーには前週ようやく陰性判定が届いたものの、今週の予選2日間は陽性判定が続くディラン・フリッテリ(南アフリカ)も含めた3人で同組となり、この日はイングリッシュとフリッテリ、裏街道に回ったマッカーシーは1人で回った。

“おひとりさま”でのプレーながら7バーディ、ボギーなしの「64」をマークして一気に上位戦線へ加わったマッカーシーは「2週間前から『日曜日に1人で回ってトップになる可能性だってあるよね』って冗談を言い合っていたんだ。彼らとも仲良くやっているし、あしたがいい一日になるよう準備していくよ」と現状を冷静に受け止める。

同じ状況下で奮闘を続け、連帯感も芽生えつつある様子。イングリッシュは「先週のミュアフィールドでは週末に1人でプレーしてリズムを維持するのが大変だった。デニーとまた一緒にプレーできるのはプラスだし、うれしいよ。この数週間兄弟のように過ごして、バディみたいに思っている。一緒に最終日を盛り上げられたらいいね」と意気込みを語った。

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