「全米プロゴルフ選手権」開幕直前!タイガー・ウッズのロングインタビュー!
タイガー・ウッズは、先週の「WGCブリヂストンインビテーショナル」で、PGAツアー通算58勝目をマーク。このまま波に乗り、今週の「全米プロゴルフ選手権」ではタイトル防衛を狙う。
タイガー・ウッズ
「前回このコースでプレーした時、つまり2001年の“全米オープン”ではショットが不調でした。思い通りのショットが打てないまま“全米オープン”を迎えたら、優勝争いはできません。6年前の私が、まさにそうでした。でも、今週はあの時よりもはるかにショットがいいので、木曜日が楽しみです。」
記者
「2001年の“全米オープン”で12位タイに終わったことで、このコースはあなたに合っていないと言われることをどう感じていますか? あなたは、決勝ラウンドで2日続けて69と、立派なスコアをマークしましたよね?」
タイガー・ウッズ
「2001年の“全米オープン”での成績だけであれこれ言われることは、仕方ないと思っています。このコースのレイアウトは気に入っていますが、6年前はショットがさっぱりでした。先ほども言いましたが、ショットが不調のまま全米オープンを迎えたら、うまくごまかすことは出来ません。あの時、何とか上位につけられたのは、パッティングが良かったからです。」
記者
「このコースはドッグレッグが多いので、先週よりもドライバーを使う回数は減ると思いますか?どれくらいドライバーで打つつもりですか?」
タイガー・ウッズ
「ドライバーはそんなに使わないと思います。2001年の“全米オープン”の時もそうでしたからね。気温が高いせいもあって、ボールがかなり飛ぶコンディションになっています。10番のティショットでは、バッバ・ワトソンが6番アイアン、私は5番アイアンを使いましたが、2人共、230ヤードから240ヤードも飛びました。ドライバーをどれだけ使うかは風次第ですが、気温は低くならないことを考えると、かなり飛距離を稼げると思います。となると、ドッグレッグのホールでは、ティショットでロングアイアンやフェアウェイウッドを使うことが多くなるでしょうね。」
記者
「2001年の“全米オープン”の時と比べて、コース・セッティングはどう変わったと思いますか?」
タイガー・ウッズ
「まず、フェアウェイは狭くなりましたが、ラフは6年前ほど深くありません。グリーンは18ホール全てが同じスピードなので、その点は助かりますね。全体的に見て、6年前とそんなに変わっていませんが、落としどころが狭くなったと感じます。それと、今年もラフにつかまったら痛い目に遭います。ラフからグリーンに乗せられる確率は低いと思いますし、たとえグリーンに届いたとしても、ボールをうまく止めることはできません。」
記者
「96年と2001年、あなたのスコアカードを見ると、9番ホールと18番ホールが泣き所だったようですね?17番でもやや苦戦だったようですが?」
タイガー・ウッズ
「96年(の“ツアー選手権”の時)は、入院した父のことが気がかりだったので、サザンヒルズのことはあまり覚えていません。2001年は、9番のバンカーでボールが目玉になり、ダブルボギーを叩きました。9番と18番のグリーンのスピードが他のグリーンと違ったことも、うまくプレーできなかった原因だと思います。“ピンの手前に運べば、スピードも遅めで比較的簡単なパットが残る”と自分に言い聞かせながらプレーしていましたが、あれこれ意識しすぎたことが、9番と18番でミスが多かった理由だと思います。」
記者
「今シーズンのメジャー初優勝に向けて最後のチャンスを迎えましたが、やはり大きなプレッシャーはありますか? 今週、勝てなければ、今年はメジャータイトルなしに終わってしまいますよね?それとも、ラストチャンスであることをなるべく意識しないように心掛けるつもりですか?」
タイガー・ウッズ
「今年はまだメジャーで勝っていないので、これが最後のチャンスなのは十分に意識しています。“全米プロゴルフ選手権”は一年でもっとも豪華な出場プレーヤーに恵まれる大会ですから、優勝が難しいのはわかっていますが、だからこそ楽しみにしています。メジャータイトルなしに“全米プロゴルフ選手権”を迎えたのは、初めてではありません。今年は、このラストチャンスを活かしたいですね。」
タイガーがフル参戦1年目の97年以来、メジャータイトルなしにシーズンを終えたのは、1998年、2003年、そして、2004年。今年は、「マスターズ」と「全米オープン」のファイナルラウンドで一時トップに立ちながら、優勝を逃している。タイガーが「全米プロゴルフ選手権」でその年の唯一のメジャー優勝を果たしたのは99年。この時タイガーは、セルヒオ・ガルシアとの熾烈な優勝争いを征した。