「全米プロゴルフ選手権」初勝利を狙うアーニー・エルス
メジャー通算3勝を誇る南アフリカの雄、アーニー・エルスも、今週末に開催される「全米プロゴルフ選手権」のタイトルは無し。是が非でも欲しいビッグタイトル、今大会にかけるその意気込みを聞いた。
アーニー・エルス
「多少自信を失った部分があり、自分が望むどおりのレベルに戻すのに苦労しています。時にはいいラウンドもあるのですが、尻すぼみになってしまうことが多いですね。このところアメリカ以外での大会ではいい成績を残していますが、それがなぜかと聞かれても、答えられません。アメリカの大会はいつでも楽しんでいますが、今はなぜかプレーに反映していません。でも一生懸命練習していますし、ショットは好調です。先週はかなりいいショットが打てました。パットはやや安定性に欠けていましたが、いいゴルフをしているのは間違いありません。」
「“全英オープン”は、本当に惜しい大会でした。結局トップと2ストローク差でしたが、優勝争いをしていたのに、あの時も最後をうまく締めくくることが出来ませんでした。バックナインでいくつかミスが出て、沈めなきゃいけないパットを決めることが出来ませんでした。でもあのときの経験をポジティブに受け止め、今週に役立てたいと思っています。私にとって今年メジャーで勝つ最後のチャンスです。優勝は簡単なことではありませんが、最善を尽くします。」
記者
「今年メジャーの3試合ですべてメジャー初制覇のチャンピオンが誕生しています。あなたがメジャーで初めて勝った時もかなり自信がついたと思うのですが、いかがですか?」
アーニー・エルス
「まずプレッシャーがなくなりましたね。私は24歳のときにメジャー初制覇となりましたが、プレッシャーから開放されたと同時に、新たな荷を背負いました。24歳にもなれば、メジャーで勝てたことはまぐれではなかったことを証明したいと思う気持ちが強くなります。メジャーで勝った後はしばらくの間、そんな気持ちで一杯でした。でも、同時に大きな自信をつけたのは確かです。メジャーで勝つのは早いに越したことはないですね。」
エルスは「全米オープン」では2勝しているものの、「全米プロゴルフ選手権」ではまだ優勝がない。USGAが主催する「全米オープン」、そしてPGAオブ・アメリカが主催する「全米プロゴルフ選手権」、ときには同じコースが二つの大会で使用されることがある。今年のサザンヒルズも、そのようなコースのひとつだ。