2016年 全英リコー女子オープン

世界も認める優勝候補 野村敏京、勝負の夏に気負いなし

2016/07/28 07:10
優勝候補の野村敏京。コースについて「ドッグレッグが多くドローヒッターが有利」と分析

海外女子メジャー「全英リコー女子オープン」は28日、イングランドのウォーバーンGCで開幕する。野村敏京は27日に12ホールの練習ラウンドを行った。日本史上2人目のメジャー制覇、その後に控えるリオデジャネイロ五輪の金メダルと否応なしに周囲の期待は高まるが「ぜんぜん(普段の試合と)変わらないです」と気負いはない。

例年と異なる林間コースを念入りにチェックした。前日のプロアマ戦を含め計30ホールを回った。「晴れているとグリーンが硬い。セカンドショットが難しい」と分析。優勝スコアを「11アンダーくらい」と見据えた。今大会の目標については「分からない。やってみてから」。

10の看板には、リディア・コーやミッシェル・ウィなど人気・実力を兼ね備えたトッププロの写真が載った

今季2勝を挙げ、一躍ブレークした。練習場に向かう道には、注目選手10人の写真の看板が並ぶ。リディア・コー(ニュージランド)、ブルック・ヘンダーソン(カナダ)、アリヤ・ジュタヌガン(タイ)らとともに野村のものもある。優勝候補の一角だと、世界が認める。

全英、8月17日からのリオデャネイロ五輪と大一番が続く。五輪の位置づけは「もともとアマチュア選手のもの。行ってみないと本当に分からない」と言うが、「楽しみですよ」と笑顔も見せた。コースの情報をキャディのジェイソン・マクディード氏から収集するなど準備を進めている。勝負の真夏が始まった。(イングランド・ウォーバーン/林洋平)

2016年 全英リコー女子オープン