2015年 KPMG女子PGA選手権

朴仁妃は通算6勝目 メジャー歴代最多勝は…?

2015/06/15 10:08
過去3年でメジャー5勝。近年のメジャー大会で圧倒的な強さを誇る朴仁妃

今年からPGA・オブ・アメリカが運営に加わり、賞金総額は前年の225万ドルから350万ドルへと跳ね上がった「KPMG女子PGA選手権」。ここ3年で、会場はローキャストCC、モンローGC、今年のウェストチェスターCCと変わったが、いずれも朴仁妃(韓国)が優勝カップを我が物とした。

「私がまだ子供の頃、ジュニアPGA選手権に2回勝ったことがある(2001年と02年)。PGA・オブ・アメリカの大会は、飲み物や食べ物が無料だし、大きなスコアボードやスタンドがあって、他の試合とは違っていた。その試合でプレーすることは本当にクールなことだった。当然、その試合で優勝するのは特別なことだったし、それによってゴルフにのめり込んでいったの」

2008年の「全米女子オープン」でメジャー初優勝を飾った朴だが、その後の4年間はメジャー優勝から見放されていた。だが、2013年はメジャー初戦の「クラフトナビスコ選手権」から「全米女子プロ」「全米女子オープン」と3連勝。この3年間で実に5個目のメジャータイトルを手に入れた。

「09年頃から、スイングもメンタルも狂い始めた。すべてがうまくいかなくなった。でも、今の夫(コーチ)に出会ってから、スイングを大きく変えて、球のとらえ方がそれまでよりも300%は改善した。彼は私のキャリアの重要な位置を占めているし、スイングチェンジはこれまでで私がした最高のこと」

女子メジャーの優勝6回は、歴代9位タイの記録。最多は15勝のパティ・バーグだ。メジャー6勝以上を挙げている選手はこれで、13人となった。26歳の朴を除く12人は全員が世界ゴルフ殿堂入りをしている。

「多分、私は自分が今やっていることの意味をよく理解していないと思う。でも、この優勝トロフィーに刻まれた名前を見ると、伝説のプレーヤーばかりで私たちはみんなその名前を覚えている。だから、みんなも私の名前を見て、良いプレーヤーだったんだと覚えていてくれる、そんなことなんだと思う」

朴のキャリアは、これからも続いていく。メジャー大会の優勝記録も更新されていくことだろう。

■ 女子メジャーの優勝回数

1位 パティ・バーグ 15回
2位 ミッキー・ライト 13回
3位 ルイーズ・サッグス 11回
4T アニカ・ソレンスタム、ベーブ・ザハリアス 10回
6位 ベッツィ・ロールズ 8回
7T ジュリ・インクスターカリー・ウェブ 7回
9T 朴仁妃、パット・ブラッドリー、ベッツィ・キング、パティ・シーハン、キャシー・ウィットワース 6回

2015年 KPMG女子PGA選手権