米女子ツアー勢4人はいずれも予選落ち 宮里藍「ストレス感じた」
ノースカロライナ州のパインハーストNo.2で開催されている「全米女子オープン」2日目。宮里藍は第2ラウンドで1バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「76」とスコアを落とし、通算13オーバーで予選落ちを喫した。同じく米女子ツアーを主戦場とする有村智恵、上原彩子、宮里美香も決勝ラウンド進出はならなかった。
上がり3ホールが恨めしかった。16番から4メートル前後のパーパットが次々とカップに沈んでいく。今週も苦しみ続けたパッティング。「皮肉なもので、予選カットのラインを気にしなくなったところで、力も抜けていいストロークができた。そこが本当にゴルフの不思議なところ。一生懸命、頑張っている時に、どうしてできないのかなと」。同大会では初出場の2005年以来の予選落ち。「かなりのストレスを感じる2日間」と総括した。
初日のラウンド後には父の優コーチに、インパクト時の弱さを指摘され「バックスイングを気持ち短くして、トップから加速させていく感じでやったらすごくフィーリングが良くなった」と、ストロークはさらに改善。「シーズン初めはゼロからのスタートで、5合目くらいまでは来た。やっと戦えるところまで」と復調の手応えはある。
今季のメジャー制覇という目標については「冷静に考えて難しい状況にある」と厳しく自分を見つめた。しかし「良くなる時は、一度流れが良くない時がある。これを乗り越えれば、自分の中でも良いものができる。それを信じて調整していく」と潔く顔を上げた。
■ 有村智恵 1バーディ、4ボギー、1ダブルボギー「75」、通算11オーバー
「いろいろ足りなかった。正直、練習ラウンドから上位はアンダーパーが出ると感じていた。私には今その力は無い。少ないチャンスを獲るしかなかったけれど、今日は短い3番(パー3)、5番(パー5)なんかで獲らないといけないのに…。このツアーはそうでないと、上位どころか、予選すら通れない」
■ 上原彩子 2バーディ、6ボギー、1ダブルボギー「76」、通算12オーバー
「全然歯が立たないですね…ショットもパットも悪くないのに結果が出ず、もどかしい気持ちでいっぱい。やっぱりグリーン上でボールを止められないので、いいショットを打ってもグリーンを外して、ラインを読めずにボギーになったり、スピードが合わなかったりと難しかった。メジャーのセッティングは普段よりも厳しくなる。そういう経験と、回数をこなすしかないのかなと今思っています」
■ 宮里美香 2バーディ、6ボギー、1ダブルボギー「76」、通算17オーバー
「セカンドショット(が問題)でした。どうも昨日はボールが飛びがちで、よく奥にこぼしてしまっていた。ダブルボギーが多くて…。今日はバーディを獲りに行ったけれど、後半に2つがやっと。悔しい。来週はアーカンソーで試合。少し落ち着いて、初心に戻ってやるしかない。好きなコースで、イメージも良くプレーしたいと思います」