2014年 全米女子オープン

年の差およそ半世紀!天才少女のパートナーはタイガーの元相棒

2014/06/17 11:01
パッティンググリーンで月曜日から調整するコー。フラフは最終日翌日からまた労働…

アマチュア時代の2012年に米女子ツアーで優勝し、天才アマチュアとして世界中にその名を発信したリディア・コー(ニュージーランド)。昨年10月にプロ転向し、今年4月の「スウィンギングスカートLPGAクラシック」で優勝を飾るなど注目度は衰える様子が無い。今週の「全米女子オープン」では、その相棒が、にわかに注目を集めている。

今大会スポットで17歳のコーのキャディを務めるのは、“フラフ”の愛称で知られる66歳のマイク・コーワン。深くかぶった帽子と白いヒゲがトレードマークのベテランキャディはかつて、タイガー・ウッズとコンビを組んだ。1999年以降は現在もジム・フューリックの参謀として活躍。女子では、2004年にスポットでミッシェル・ウィのバッグを担いだ経験がある。

今回のタッグは、コーの関係者からのオファーが発端だった。フューリックは前週、同コースで行われた「全米オープン」に出場したが、今週の米国男子ツアー「トラベラーズ選手権」を欠場。コースを熟知する彼に白羽の矢が立った。

「彼女が私に何を期待しているのは分からないが」と慎重なフラフだが、「(男子とは)違うティグラウンドからプレーするから調べなくてはいけないこともある。しかし多少は有利なところもあるはず。このコースも何度も歩いてきた。改造はされても、大半は変わっていない。彼女を上手くリードしてあげられたらいいね」。“孫と祖父”ほどの年齢差だが、攻略に自信を見せている。

フューリックは前週、最終日に「67」をマークして3オーバーの12位でフィニッシュ。“2周目”の予行演習は、上々だ。(ノースカロライナ州パインハースト/桂川洋一)

2014年 全米女子オープン