19歳の世界1位が笹生優花と古江彩佳にもたらす刺激
2022/11/10 07:50
◇米国女子◇ペリカン女子選手権 事前(9日)◇ペリカンGC (フロリダ州)◇6341yd(パー70)
10月31日付の世界ランキングで初めて1位に浮上したアタヤ・ティティクル。タイの19歳が成し遂げた快挙は、米ツアーを主戦場とする日本勢にとっても刺激をもたらしてくれるかもしれない。
21歳の笹生優花は年齢も近く、アジアの良きライバルとして切磋琢磨してきた間柄とあって「子どものころから知っていますし、(自分にとっても)すごくうれしい」と喜びもにじむ。前週「TOTOジャパンクラシック」では初日に同組でプレーしたばかり。「ティティクルはすごく頑張っていますし、世界1位にふさわしい選手だと思う」と太鼓判を押した。
笹生自身もキャリアの目標に掲げてきた、世界ナンバーワンの座。「それ(目標)はずっと変わらない」と強調した上で、足元を冷静に見つめる。昨年10月に5位まで上がったランキングも直近では32位。「まだまだその場所は遠いと思っていますけど、自分は自分で頑張りたい」と喫緊の課題に集中する構えを崩さない。
同じルーキーとして奮闘する古江彩佳も、アマチュア時代から国際大会でティティクルの実力を肌で感じてきた。「ホントにすごい選手。彼女だから(これだけ早く1位に到達)できるというところもあると思う」。惜しみない称賛を送ったのち、「でも…」と続けた。
「そこに追いつこうという気持ちもあるかなと思う。ゴルフをやっている以上、目指すところは1番だと思うし、今は目指さないといけない立場。全体的に、もっと自分を高めていけたら」。見上げるだけでは終わらない。
ともに日本からの連戦で臨む米国での残り2試合。高みを目指しながら、目の前の一歩一歩を大切に刻んでいく。(フロリダ州ベルエア/亀山泰宏)