リディア・コーの技術から学び 古江彩佳は米ツアー自己ベスト“64”も自信に
◇海外女子メジャー◇KPMG全米女子プロゴルフ選手権 事前(22日)◇コングレッショナルCC(メリーランド州)◇6894yd(パー72)
古江彩佳は開幕前日の最終調整を世界ランキング4位のリディア・コー(ニュージーランド)と同組で回った。一緒だった前半9ホールで目を奪われたのは、グリーン周りの技術の引き出し。「砲台っぽいグリーンに対して、上げて止めるショット。私は上げるだけ。(上げて)スピンをかけたりとか、見習わないといけない」と言った。
ディフェンス力には定評のある22歳も米ツアー1年目のシーズンで貪欲に上を目指している。「(ピンまでの)距離が短くて手前がない(ショートサイド)のパターンとか、米国で必要だなと思います。今やっと(アプローチで)上げる練習はできてきているので、そこからまた徐々にスピンをかけられるようにしていきたい」。国内ツアー以上にシビアなシチュエーションを切り抜ける術を磨くことに余念がない。
「全米女子プロ」初出場で5大メジャーをひと通り経験することになる。「エビアンを除いて(距離が)長いなって思います」と笑いつつ、やはりロングコースでの戦いとなる今週について「(グリーンから)こぼしたときのパーセーブがカギになってくる」。飛距離の差を補う戦い方は慣れたものだ。
前週最終日には米ツアー自己ベストとなる「64」をマークした。「思い切ってピンを狙えた。そこが1個、壁を破れたところでもあると思う。(今後も)怖がらず、ピンを狙えるところは狙うっていうことがやりやすくなるかもしれない」。今大会の終了後には一時帰国して「ニッポンハムレディスクラシック」(7月7日~/北海道・桂GC)で今季国内ツアー初参戦を予定。まずは異国の地で培ってきたものを、目の前の難コースにぶつける。(メリーランド州ベセスダ/亀山泰宏)