畑岡奈紗 メジャー獲り有言実行のラストチャンス
◇海外女子メジャー◇AIG女子オープン(全英女子オープン) 事前(18日)◇カーヌスティGL(スコットランド)◇6850yd(パー72)
日本代表として東京五輪に出場した畑岡奈紗は1週間の休息を挟み、今季最後の海外メジャーに臨む。現地時間の日曜日に会場に到着して、月曜日(16日)に1ラウンド、火曜日(17日)にインコースの9ホールをプレー。「体調も良く、ゴルフの調子も少しずつ上がってきたかな」と最終調整で確認した。
プロ転向前から描いてきた夢舞台は9位と悔いが残る結果だった。「選手として東京五輪に出場するのはきっともう2度とない。目標にしていた(金メダル獲得)ことを達成できずに終えたのは悔しいですし、終わった後も『もっと出来ることはあったんじゃないか』と考えることは多かった」。酷暑で体に溜めた熱を放出しながら、時間をかけて結果を噛みしめた。
それでも、「終わってしまったことはしようがない。まだ自分の目標であるメジャー優勝(への挑戦は)続く」と次なる目標にマインドをチェンジする。東京五輪と同じくらい、叶えたい目標がこの大会にはある。
2016年にプロ転向するにあたって行われた会見で、畑岡は「5年以内に海外メジャーを勝ちたい」と口にしていた。「『5年以内』というところで考えると、この大会が最後の試合にあたる。しっかり頑張りたい」
五輪では最終日に信頼を置くキャディのグレッグ・ジョンストン氏が腰痛のため無念のリタイヤとなったが、米国に戻って治療を受けて「万全の状態」といい、準備は万端だという。心強い相棒とともにラストチャンスで有言実行のメジャータイトル獲得へ向け、難コースに挑む。
<畑岡奈紗 全英女子の成績>
20年 64位 ロイヤルトゥルーンGC(スコットランド)
19年 予選落ち ウォーバーンGC(イングランド)
18年 予選落ち ロイヤルリザム&セントアンズGC (イングランド)