“妹分”梶谷翼がオーガスタV 渋野日向子「鳥肌立った」
17歳・梶谷翼(兵庫・滝川第二高)が「オーガスタナショナル女子アマ」を日本人で初めて制覇する快挙を達成し、同郷で旧知の渋野日向子は3日午後、大興奮で祝福のコメントを寄せた。
予選通過へ1打及ばなかった米女子ツアー「ANAインスピレーション」の会場で練習中に一報を聞き、「メチャクチャうれしい。鳥肌が立ちました」と自分のことのように喜んだ。
ともに岡山県出身で実家は「車で30、40分くらい」の距離。地元のジュニア大会で顔を合わせる機会もあり、「小学生のときから世界ジュニアで勝つような子なので、気にしながら見ていました」。渋野が高校1年生のときに出場した「中国女子アマ」で同組に入ったことがきっかけで仲良くなり、3年前には梶谷に誘われてタイで合宿したこともあったという。
今年に入っても、梶谷が推薦で出場した3月の国内ツアー「明治安田生命レディス」で練習ラウンドを一緒に回ったばかりだった。
大会前に話したばかり
「オーガスタ女子アマ」に出場した2人の日本勢、梶谷と上野菜々子はともに渋野が昨年まで指導を仰いだ青木翔コーチに師事している。「私が青木さんに習っていたきっかけで、『つー』(梶谷)も青木さんのところに来てくれたと思う。だから、すごく“妹感”がある」。大会に向けて同じ便で渡米した2人がトランジットの際に電話で話し、「お互い頑張ろう」とエールを送り合っていたばかり。「2人ともオーガスタの舞台で戦えたことが私にとってうれしいですし、誇らしいです」と声を弾ませた。
「今までも『つー』の存在が頑張るきっかけでした。彼女が頑張っているから、私も頑張らなきゃというのがあった。岡山県民として一緒に岡山県を盛り上げたいとか、そういう思いもあった。こうやって、オーガスタで勝てるというのは本当にすごいです」としみじみ。
後輩の快挙に刺激を受け、闘志はさらに燃え上がった。「菜々子は、私以上に米ツアーで戦いたい気持ちが強い子。『つー』も米国で戦いたい方だと思う。2人が来る前に米国で待っていられるように頑張りたい」と決意を新たにした。(カリフォルニア州ランチョミラージュ/亀山泰宏)