国内男子ツアー

ツアープレーヤーたちのひそかな楽しみ<尾崎直道>

2006/05/15 12:00
テレビドラマが欠かせないという尾崎直道。米国へはDVDを大量に持ち込む予定だ

先週の日本プロ。水曜日のことだ。練習ラウンドを終えた尾崎直道が、クラブハウスをうろうろと探し回っていた。「テレビ・・・テレビはどこかな?」

あちこちドアを開けてまわってようやく見つけたのは、大会用に準備されていたインタビュールームの中。白いテーブルクロスで覆われた大型テレビを発見して、ニンマリだ。電源が落とされていたが、ゴソゴソと這いつくばって自らコンセントを差し込んで、チャンネルを合わせたのはNHKだった。時間は12時40分を少し回ったところ。「あ~よかった、間に合った。・・・俺、毎日これ見てんだよね」と腰を落ち着けた番組は、連続テレビ小説「純情キラリ」だ。

聞けば、もうずいぶん前からこの番組のファンで、超・話題作「おしん」も1回も逃さずに見たという。もちろん、試合が始まれば見られないことのほうが多いが、その分は家族にしっかり録画してもらっている。「いろんな時代や職業の人が出てくるじゃない?このドラマを見ているとなんだかね、忘れかけていたものを思い出させてくれる気がする」

直道のドラマフリークぶりは、実はこれだけにとどまらない。
やはりNHKで放映中の韓国ドラマ「チャングムの誓い」にもハマっている。
これは、世志江夫人のオススメ。「奥さんがハマってて、つられて俺もハマっちゃった!・・・あ、そういえば友利(勝良)さんも『あのドラマ、いいねぇ~』って絶賛してたっけ」

5月25日に開幕する全米プロシニア選手権で“デビュー戦”を飾る。
そのあと3試合の出場が決まっている。
「アメリカにはDVDを、どっさり持っていくつもりです」
異国での夜は長いが、大好きなドラマさえあれば、過酷な転戦生活も乗り切れそうな気がしている。