【梅原敦キャディの日本シニアOPレポート<3>】
2011/10/28 17:16
やりました芹澤さん!本日3アンダーで2位に浮上です。
今日の芹澤さんは正直ショットのキレは“微妙”でした。らしくないミスショットが続き、厳しい場面を迎える事が多かったですね。
ただ、パッティングはほぼ完璧に近かったんじゃないでしょうか。ショットのミスを帳消しにするような素晴らしいパッティング。昨年芹澤さんが「富士フイルムシニア」で優勝された時もバッグを担がせて頂いたんですが、その時よりも今週の方がはるかに良いストロークをされています。決勝ラウンドでショットに本来のキレが戻ってくれば、この試合、芹澤さんがぶっちぎる可能性も多いにありますよ。
現在トップ室田さんを始め、真板さん、奥田さん、水巻さん・・・と上位陣はそうそうたる顔ぶれ。これだけの難しいセッティングだから力のある人が上に来るのは当然です。そんな混戦の中を芹澤さんには一気に抜け出して欲しいな。
本人にはプレッシャーになるから絶対言えないけど、僕の中では「この試合、勝つのは芹澤さん」。今週の芹澤さんには勝つために必要なものが全て備わっていますから。
ただ、油断だけは禁物。八本松が本当の顔を見せるのは、これからの2日間です。トップの室田さんが抜けているだけに、決勝ラウンドはさらに厳しいピンポジションになるでしょう。グリーンの傾斜をしっかりと見極め、1ホールずつ丁寧に攻めていけたらいいですね。
メジャーの決勝ラウンドで最終組を回れるなんて、それは僕らキャディにとっても凄く名誉な事です。この位置でキャディをしたくても出来ない人がほとんどなんですから。だから、そんな最高に心地良い重さをしっかりと感じて、明日は全力で歩いてきます。