国内女子ツアー開幕直前 達成が期待される主な記録は?
2019年の国内女子ゴルフツアーは、次週3月7日(木)からの開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」(沖縄・ 琉球ゴルフ倶楽部)で始まる。シーズンインを前に、今季の達成が期待される主な記録をまとめた。
■15年ぶり7人目の達成なるか
昨季は5勝を挙げる圧倒的な強さを見せ、4年ぶり4回目の賞金タイトルを手にしたアン・ソンジュ。通算勝利数を28勝まで伸ばし、永久シードを得られる30勝まであと2勝に迫っている。
永久シード獲得となれば、2004年に達成した不動裕理以来15年ぶり7人目となる。樋口久子(69勝)、ト阿玉(58勝)、不動(50勝)、大迫たつ子(45勝)、岡本綾子(44勝)、森口祐子(44勝)に続いてレジェンドの仲間入りを果たす日は、間近に迫っている。
■生涯賞金で節目の到達 最速&今年こそ!
畑岡奈紗には、生涯獲得賞金1億円突破の日本人最速記録がかかる。これまでの15試合で約8330万円を稼いでおり、大台突破までは約1670万円。宮里藍さんが持つ27試合を今シーズン中に抜く可能性は十分だ。主戦場は米国だが、開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」に3年連続で出場する。なお、海外勢を含めた最速記録は申ジエの15試合。
そのほか、今季中に最速記録更新の可能性がある選手は以下の通りだ。
<11億円>アン・ソンジュ
あと68試合で約5300万円を加算すると、不動裕理の299試合を抜く
<9億円>申ジエ
あと32試合で約5950万円を加算すると、アン・ソンジュの210試合を抜く
<6億円>鈴木愛(日本人最速)
あと18試合で約7740万円を加算すると、横峯さくらの167試合を抜く
なお、イ・ボミはツアー史上9人目の生涯獲得賞金8億円まで、あと約965万円に迫っている。昨シーズン中の達成が濃厚と思われていたが、不振により約870万円の獲得にとどまり、持ち越しとなった。
■アマチュアの連続予選通過記録は同級生へ
昨季は、安田祐香(兵庫・滝川第二高3年)がアマチュアとしてツアー最多タイの10試合連続予選通過を果たした。10月「マスターズGCレディース」で初の予選落ちを喫して記録更新は逃したが、今季は同級生の古江彩佳(滝川第二高3年)がその快挙に挑むことになる。
古江は2016年「日本女子オープン」から18年の同大会まで予選落ちがなく、継続中としては最多の7試合連続で通過している。新記録まであと4試合に迫っているが、出場を予定する今夏からのプロテストがツアー参戦のスケジュールに影響を与える可能性もある。