OBから全ホールバーディ狙い 1打差惜敗も永井花奈は最終戦出場権を手中へ
2018/11/11 18:08
◇国内女子◇伊藤園レディス 最終日(11日)◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6741yd(パー72)
2打差を追い最終組から出た永井花奈が通算12アンダー2位で終えた。前半5番で第1打をOBとし、首位と5打差に開くダブルボギーをたたいた。前ホールの1mのバーディパットを外したストレスを引きずり、「イライラしていたのが出た」。一度優勝争いから脱落すると「ここからは全ホールバーディを狙ってやる」と気持ちを吹っ切った。
左サイドに池が構える難関17番(パー3)は、カップを左奥に切るのが大会最終日の恒例だ。右から吹く風にも21歳は強気だった。「右を向いてドロー目にしっかり捕まえにいった。流れが良かったから、池に入る気もしなかった」。5Wでピンの左上1.5mにつけ3連続となるバーディ。
最終18番では8mのバーディパットがカップ右を抜け、優勝した黄アルム(韓国)に1打届かなかったが、「後半は100点に近いゴルフだった」と手ごたえを示した。
後半は5つ伸ばすなど「最初はパターも守りにいっていて、結果を気にしすぎるような打ち方をしていた。そこから気持ちを折れずに盛り返せたのは良かった」と話した。すぐに「ただ優勝となるとそんな打数に余裕はないですよね?序盤の空回りした経験を次に優勝争いできるときは、活かしたい」と苦笑いした。
賞金ランキングは20位になり、出場選手の絞られる最終戦「LPGAツアー選手権リコーカップ」への2年連続出場をほぼ確実にした。「最後は攻めなきゃ優勝できないから攻めた。それでダメだったら来週頑張ろうと思っていたから良かった」と前を向いた。(千葉県長南町/林洋平)