2018年 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯

89期生が生まれた場所 勝みなみは1年ぶりに小杉CCに

2018/09/05 18:03
勝みなみは「プロゴルファー」になったコースに帰ってきた

◇国内女子メジャー第2戦◇日本女子プロ選手権大会コニカミノルタ杯 事前情報(5日)◇小杉CC(富山)◇6605yd(パー72)

最近の国内女子ツアーを賑わせる“89期生”は、今年がプロ2年目の伸び盛りの若手選手たち。勝みなみ小祝さくら松田鈴英…。彼女たちが昨年7月に通過したプロテストが行われたのは今週、メジャー第2戦が行われる富山・小杉CCだ。

アマチュア時代の15歳でツアー優勝(2014年KKT杯バンテリンレディスオープン)を遂げた勝にとっても、当地の記憶は色あせていない。今大会の事前ラウンドでコースをチェックしているうちに「心境や打ったボールを思い出した」という。通過前の重圧から「手が震えて打てなかった。1mのパットを6回くらい外して…こんなにキツイんだと思った。パターが入らずに(帰りの)車で泣きました。泣きながら寝た」というのが約1年前。「早かったですね。1年どころか、4年くらい経っているような、遠い昔に感じます」と振り返った。

前週の「ゴルフ5レディス」でプレーオフ惜敗を喫した小祝さくらも、岐阜から富山入りして当時を懐古した。「私は一度、回ったコースを覚えていないタイプなんですけど、ここは覚えている。シビアなところにいたので、16番なんかは緊張して回った」という。

小祝は一方で「距離も長く、別のコースに感じる」と言ったのも当然のこと。プロテスト時は6397yd設定だったのが、今大会は6605yd(いずれもパー72)に伸びた。台風21号の大雨を含んだ80~90㎜設定のラフは元気いっぱい。さらにコースセッティングを担当した岡本綾子はピンポジションについて「全英リコー女子オープンを参考にした。イギリスの方がグリーンは硬いが、『エッジから3yd』といったような位置にカップを平気で切る時代になった」と厳しいものを予告した。

89期生22人のうち、今週は13人が出場する。勝は「プロテストのあの緊張感の中で、アンダーパーで回れた。気持ちよく回りたい」と意気込む。成長の証を自分たちに見せたい。(富山県射水市/桂川洋一)

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