2017年 ダイキンオーキッドレディス

「ゴルフを辞める」から「優勝まで3%」へ ケガから復活する諸見里しのぶ

2017/02/27 19:38
諸見里しのぶが迎える復活のシーズン。勝負の1年が始まる

◇国内女子◇ダイキンオーキッドレディス 事前(27日)◇琉球GC(沖縄県)◇6617yd(パー72)

諸見里しのぶは、本格復帰となるシーズンの開幕戦を3日後に控え「やっと楽しくゴルフが出来ている」と笑顔を見せた。

第四肋軟骨(ろくなんこつ)の炎症、重度のアレルギー症状で休養に充てた昨季は、7試合に出場したがすべて予選落ちだった。沖縄県出身で、主催のダイキン工業に所属する30歳は、「仕上がりは60点くらい」というが、「やっと楽しくゴルフが出来ている」という充実感がある。

2015年に肋軟骨の痛みを覚えたときは、「辞めたくはないけど、ゴルフを辞めなきゃいけない状態なのかなって考えていた」と言うほど深刻だった。医師から不治の診断も受けた。睡眠に支障をきたすほどの激痛を和らげたのは、同年末に始めたピラティスだった。

週1回、継続的にピラティス教室に通って呼吸法などを改善した。ゆっくりと呼吸をしながら行うエクササイズで、炎症で固くなっていた肋軟骨をほぐした。「完全に(痛みが)ひいたわけではないですが、どんどん良くなっている」と今でも続けている。

ツアーに復帰はしたが、「これから次第」と気は抜かない。次の1勝は大台のツアー通算10勝目。「可能性は0%だと思っていた。今はそれが3%くらいにはなった」と笑った。(沖縄県南城市/林洋平)

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