米メジャー回避の理由は…テレサが目論む春の爆稼ぎプラン
2016/03/31 20:23
国内女子ツアー「ヤマハレディースオープン葛城」は31日、静岡県の葛城GCで開幕。賞金ランク1位を走るテレサ・ルー(台湾)が6バーディ、2ボギー1ダブルボギーで「70」とし、首位と1打差の2アンダー3位タイにつけた。
前半の13番でボギー、続く14番では「バンカーから3回打った」とダブルボギーを叩き、3オーバーとしたが、そこはツアー屈指の実力者。後半1番までに3バーディを奪って早々に借金を帳消しにすると、5番(パー5)で2.5m、6番で7m、7番(パー3)で9mを沈める3連続バーディで首位の背後にピタリとつけた。
昨シーズンの賞金ランク2位で、今週開催の米女子メジャー「ANAインスピレーション」に出場権を持っている。同1位のイ・ボミ(韓国)が大会初出場を決めた一方、ルーは資格を放棄して今大会の出場を選択した。
理由に挙げたのは、夏場に集中する海外競技との兼ね合いだ。ルーの計画では、7月上旬の「全米女子オープン」から始まって、1週空いて「全英女子オープン」と米女子ツアーの国別対抗戦「UL インターナショナルクラウン」に2週連続で出場。さらに2週間後には、台湾代表に選出されることが濃厚な「リオデジャネイロ五輪」が控えている。日本ツアーには8月中旬まで出場がままならないハードな夏となる予定だ。
「夏のスケジュールがすごく忙しいので、日本では最初の方で稼いでいきたいです」。開幕戦で早々と今季1勝目を挙げ、前週「アクサレディス」も3位タイ。ここまでは目論見通り、 スタートダッシュの爆稼ぎ計画を遂行しているようだ。(静岡県袋井市/塚田達也)
【訂正】当初配信した際、ルー選手の出身地とボギー数の記載が誤っていました。お詫びいたします。