2015年 ニトリレディス

プロテスト合格の森美穂、辻梨恵が小樽で新たなスタート

2015/08/27 17:14
森美穂は火曜、水曜と練習ラウンドをこなし、この日は練習場でショットからパッティングの最終調整を行った

28日から北海道の小樽CCで開催される「ニトリレディス」に、気持ちも新たにツアーを迎える2選手が出場する。7月末のプロテストで合格を果たした森美穂辻梨恵だ。

森は2011年から5度目の挑戦となったプロテストで6位タイに名を連ね“正真正銘”のプロゴルファーに転向した。念願のプロの称号を手にしたものの「特にいつもと変わることはない。『やるぞ!』っていう気持もいつもと一緒。でもプロ初戦だから良い結果を残したい」と、心意気を示した。

遡れば2013年、翌年の出場権を懸けてサードQTまで進み、単年登録でプロ宣言。5戦目となった同年の「ニトリレディス」(桂ゴルフ倶楽部)で、プロ入り後初の予選通過を果たした。「コースも、あのころのゴルフのレベルも全く違う」と、今では自身の成長を確実に実感する日々だ。

「当時は予選会を通過して推薦をもらえて…、(この大会とは)何か縁があるのかもしれない」と、運命的な結びつきさえ感じるほどだという。

辻は2012年末のファイナルQTを19位で終え、森と同じく単年登録で翌13年の出場資格を得た。レギュラーツアーへの出場はプロテスト合格前に出場した6月の「アース・モンダミンカップ」以来約2カ月ぶりとなる。会場では顔なじみのプロから「おめでとう」と声を掛けられた。

辻梨恵は仲間から「おめでとう」を声を掛けられ、笑顔で応える場面も。

プロテスト合格直後は、下部のステップアップツアー「KCFG レディースゴルフトーナメント」に出場して12位タイ。「悪くてもパーで上がれる」と調子の良さも戻り、試合勘を失うことなく、今週を迎えた。

舞台となる小樽CCはフラットだが、ティショットの落としどころがカギとなるコース。石狩湾から吹きつける風が、コースの難度を増す。「今週の課題は、攻めすぎない。誘惑の多いコースだけど我慢が必要」と、プロ初戦の好機を生かしたい一方で、今季はステップアップ-を主戦場とする構えだ。

「今週は初戦とあって、しっかりプレーしたい。ステップで勝って(レギュラーツアーに)出場できるように頑張りたい」

22歳の森、21歳の辻が、小樽で新たなスタートを切る。(北海道小樽市/糸井順子)

念願の“プロ”の称号を手にし、今大会に臨む森美穂
ステップアップツアーをはさみ、会場入りした辻梨恵

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