3年目の本気 東浩子は初Vと初賞金シードを懸け最終日へ
静岡県の伊豆大仁カントリークラブで開催されている「センチュリー21レディス」2日目、3位から出た東浩子が、5バーディ1ボギーの「68」をマーク。バーディ合戦が展開された上位勢にしがみつき、通算10アンダーは首位と3打差の2位に順位を上げた。
この日は3番(パー3)でバーディを先行させると、続く4番(パー5)の第3打をピン3mに運んで2連続バーディとした。後半は、「距離が短かったので、ピンを積極的に狙っていった」と、13番、15番と2つのパー3できっちりとスコアを伸ばしたが、その一方で「2つのパー5で獲れなかった」と悔しさも露わにした。
東は2012年のプロテストでトップ合格を果たすと、同年のLPGA新人戦も制す破竹の勢いでデビューした。さらに翌年の出場権を懸けて争われたQTを5位で通過したが、2013年は賞金シード獲得に至らず、再びQTへ。同年を24位、2014年は4位通過と、3年連続滑り込みで、出場権を獲得してきた。
前週までに獲得した今季賞金額は約790万円で51位。50位以内に与えられる賞金シード初獲得に向け、まずまずの位置でシーズンを折り返した。最終日最終組でプレーするのは、2014年7月の「サマンサタバサ・レディース」以来2度目となる。
ともにラウンドするのは、2日目同様、歴代賞金女王のアン・ソンジュ(韓国)。今年から同じマネージメント事務所に所属となり、親睦を深めてきた間柄だ。東の持ち味は「ショットでチャンスを作り、バーディを獲る」スタイルだという。「アンさんはいろんな勝ち方を知っている。でも相手を意識するより、自分のゴルフに集中したい」。
プロ3年目で迎えたチャンス。「“3”の付く年は大事だと一般的に言われているけど、今年がツアーに参戦して3年目。1、2年目よりも良い成績をおさめたい」と、士気は高い。ここは勝って、初タイトルと賞金シードの“一挙両得”が理想のエンディングだ。(静岡県伊豆の国市/糸井順子)