2014年 伊藤園レディス

原江里菜 “優勝”また目前でスルリ

2014/11/16 19:07
“優勝”の二文字はまたも目前でスルリとこぼれ落ちた

“優勝”の二文字は、またも原江里菜の手からスルリとこぼれ落ちた。千葉県で開催された「伊藤園レディス」の最終日、藤本麻子と並んで首位タイから出た原は、通算7アンダーの4位タイでフィニッシュした。

前半に2つのバーディを奪って順調にスコアを重ね、15番を終えるまでは一度も首位の座を譲ることなく、待ち続けた2勝目に向け終盤を迎えた。

15番では第2打をピン側約80cmにピタリと寄せて、見せ場とする。しかし、バーディパットは無情にもカップを逸れた。

振り返れば、好機を逸して「流れが変わった」。16番ではグリーン手前のラフからの第2打が寄らず、入らずのボギー。続く17番(パー3)でもティショットがバンカーにつかまり再びボギー。この時点で首位を1打差で追う展開となった。

さらに最終18番ではフェアウェイからの第2打を池に入れるトラブルで万事休す。多くのギャラリーが見守る18番グリーンでは、最後まで気丈に振る舞っていた原だったが、アテストを終えると、悔しさからロッカールームで号泣した。

「16番のボギーは仕方ないとしても、上がり17番、18番をちゃんと締めることができていたら、まだチャンスはあったと思う。(優勝は)今週ではなかったということ」。届きそうで届かない歯がゆい思いを胸に刻み、「こういうゴルフをしていればチャンスはまた訪れる」と再び前を向いた。(千葉県長南町/糸井順子)

2014年 伊藤園レディス